米国男子ツアー

今日のタイガー/初のメジャー逆転優勝へ!タイガーがついにジンクスを破るか!?

2007/04/08 09:00

2007年度マスターズトーナメント3日目、タイガー・ウッズは午後1時20分にスタートした。同伴競技者はイングランドのポール・ケーシー。ケーシーとは3日間連続で一緒にプレーしている。前夜の天気予報通り朝から太陽は出ていたが、北西からの冷たい風が吹き気温は8度前後しか上がらない一日となった。

36ホールを終えた時点でトップと5打差の15位からスタートしたタイガー・ウッズは難しいコンディションの中、3番、8番、13番でバーディを奪取。ボギーは12番と上がり2ホールでイーブンパーの「72」。通算2オーバーでトップを走るスチュアート・アップルビー(オーストラリア)とは1打差の2位タイで最終日を迎えることになる。

予選を通過した60人のマスターが集まって、アンダーパーを記録できたのはレティーフ・グーセン(南アフリカ)のみ。平均スコアは「77.3」を越える難しい状況となった3日目に、タイガーは3番ウッドを多用して距離ではなくポジションを優先したゴルフに徹した。3番と8番でバーディを奪い前半は2アンダーの34。難しい10番と11番は渋いパーパットを沈めてパーでクリア。前日池につかまっていた12番では右からの風の影響で左奥にあるバンカーにつかまりボギー。

13番ではティショットを3番ウッドで放ち右のラフ。2打目は右サイドにきっちり刻み、3打目をピン横につけて今日3つ目のバーディ。パー5ながら平均ストロークは5.33となった15番でタイガーは5番ウッドで2オンに成功。タイガーが乗せた右手前から左奥ピンはとても難しいラインだったがタイガーはイーグルパットを大きくショート。バーディパットは右に外れて今大会初の3パットを記録してしまう。

17番ではティショットを左に曲げて林の中。残り120ヤード、フォローの風の状況でタイガーは林の外側、左サイドからのスライスボールでグリーンを狙うがボールは左手前のバンカーへ。目玉のライからピン傍に寄せるのはノーチャンス、6メートルのパーパットは外れてしまいボギー。フィニッシングホールはしっかりフェアウェイを捕らえることに成功したが打ち上げのショット(154ヤード)は左からの風の読み間違えとミスショットで大きくショート。ここでもパーは拾えずボギーフィニッシュとなってしまい、結局イーブンパーで3日目のプレーを終えた。

初日と同様に上がり2ホールでスコアを落としてしまったタイガーは、プレー後に悔しさを表していたが「72」というスコアは今日2番目のスコア。順位も15位タイから2位タイに上昇して最終日は最終組でのプレーとなる。リーダーボードを見る余裕もなく、自分のゴルフに徹したとタイガーは語っていた。今日は3番ウッドでの「スティンガーショット」をうまく使いフェアウェイキープ率を上げてきたタイガーだが、明日の最終日も同じような作戦でティショットを打ってくるだろう。

明日は今日よりも少し気温は上がり15度前後、風は西から吹くと予報がある。コースセッティングはバックナインでドラマがおきるように比較的ボールが集まりやすいところにピンを切ってくるはず。もしかするとティの位置も前に出してくるホールもあるかもしれない。そんな中、アンダーパーを出す選手は増え、優勝ラインはイーブンパーになると予想する。これまでタイガー・ウッズのメジャー制覇12勝はすべて最終日トップまたはトップタイからの逃げ切りになっているので逆転優勝はまだ経験したことがない。

明日の午後7時30分(現地時間)ごろ新しいマスターズチャンピオンが生まれるのか?それともタイガー5度目のグリーンジャケットセレモニーとなるのか?どんなバックナインのドラマは生まれるのか?エキサイティングなフィニッシュを期待したい。

★ラウンドデータ
・スコア:72(34-38)イーブンパー(通算3オーバー)
・バーディ:3回
・パー:12回
・ボギー:3回
・フェアウェイキープ率:71.43%(14ホール中10ホール)
・パーオン率:55.56%(18ホール中10ホール)
・パット数:28
・3パット:1回(15番ホール)
・ドライバー距離(計測2ホール平均):270.0ヤード
・パー3:1オーバー
・パー4:1オーバー
・パー5:2アンダー

解説/アンディー和田