2009年 マスターズ

片山晋呉インタビュー/出場するからには結果を残したいし、過去の自分に勝ちたい!

2009/03/16 09:00

マスターズからの招待状

マスターズに5年連続8度目の出場となる片山晋呉。昨年は初日7オーバーと大きく出遅れ、自身2度目の予選を喫した。日本からスポットでマスターズに参戦する選手たちにとって、一番難しいのが調整面となる。片山の場合、日本のトップに立ち続けるという目標があるため、年間を通じて考えると日本ツアーのピーク時(秋)に照準を合わせた調整をしてきた。

そのため、前年のシーズン終了後はしばらく体を休め、年が明けてから序々にトレーニングを始めるため、4月上旬に開催されるマスターズに万全の態勢にもっていくことが難しかったのだ。しかし、今年の片山は今までとは気持ちも調整面でも早めにマスターズに向けた調整ができているという。

「去年、永久シードも取れたし賞金王も取ることができて、シーズンが終わったときにはゴルフをしたいと思わなくなっていました。何もやる気が起きないとでも言いましょうか、ゴルフクラブを触る気にもなれなかったんです」。一種のバーンアウト(燃え尽き症候群)に似た状態に陥ってしまった。

しかし、その片山の気持ちを一瞬にして変えたのが「マスターズからの招待状」だった。2008年を終えてワールドランキング50位以内に入っているため、マスターズに出場できることは分っていた。しかし、年明け早々片山の手元に届いた招待状を手にしたとき、これだ!という気持ちの高ぶりを感じたと話す。

テレビ観戦したときの寂しさ

2001年に初めてオーガスタナショナルGCに挑戦し、これまでマスターズに7回出場してきた片山だが、04年大会には出場することができなかった。丸山茂樹伊澤利光が出場した大会を片山は日本でテレビ観戦することになった。このとき、フィル・ミケルソンが初優勝を果たし、18番グリーン周りの大ギャラリー(パトロン)がどよめきをあげて祝福するシーンを見た。「自分はテレビで見ている場合じゃないんだ。ゴルフをやっている以上、あのオーガスタで戦わなければダメなんだと思いましたね。今年も招待状を手にしたときに、あの出られなかった時のことを思い出しました」と5年前のことを振り返る。

今年1月、本格的なトレーニングを始めた片山は、いままで以上に自分を痛みつけ苦しい練習を続けた。「今年は、自分でもよくがんばったと言えるぐらいやりましたね。1月はクラブをほとんど持たずに体力強化をしていますが、体が悲鳴をあげるというのを通り越すぐらいやってきました」。恒例となった宮崎県のフェニックスリゾートでの合宿に入るときには、すでに褐色に日焼けをし、体を絞ってきたという自信が表情にも表れていた。

「去年、永久シードも取れたし賞金王も取ることができて、シーズンが終わったときにはゴルフをしたいと思わなくなっていました。何もやる気が起きないとでも言いましょうか、ゴルフクラブを触る気にもなれなかったんです」。一種のバーンアウト(燃え尽き症候群)に似た状態に陥ってしまった。

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