優勝で開幕!ガルシアの2002年
今年はUSPGAと欧州PGAの両方で「賞金ランキング」上位に食い込みたいと語っていたガルシアは、幸先の良いスタートを切った。ガルシアは01年シーズンの最後を「ツアー選手権」の4人でのプレイオフで負けた形で終わっていた。その時優勝したのはマイク・ウィアーだったが、競り合った残りの3名の中に、今回ガルシアと「メルセデス選手権」でプレイオフにもつれ込んだデイビッド・トムズもいた。昨日のプレイオフ最初のホールのティーグラウンドでガルシアはトムズに向かって「安心しなよ。今度は僕か君かのどっちかが必ず優勝できるから。ウィアーもエルスもいないからね」とジョークを飛ばしたという。
ガルシアの優勝の秘訣には「最終日チャージ&逆転優勝」というものがあるようだ。ガルシアの最初の優勝、1999年の欧州PGAツアー「マーフィーズ・アイルランド・オープン」時も最終日に(64)をマークし、逆転優勝。その同じ年、「ドイツ・マスターズ」でもイアン・ウーズナムとパドレイグ・ハリントンを相手にプレイオフで競り勝った。この時も(68)をマークしてプレイオフに生き残ったのだった。01年5月の「コロニアル」でのPGA初優勝時も最終日に5打差と出遅れていたのにも関わらず猛チャージの(63)を出し、ミケルソンの連覇を阻止した。
また昨年の欧州PGA「トロフィー・ランコム」ではレティーフ・グーセンとの競り合いで(65)をマーク、南アフリカの「サンシティ・チャンレンジ」では(63)をマークし、アーニー・エルスとのプレイオフに持ち込み逆転優勝を成し遂げた。そして今週、02年の初試合でも見事4打差の出遅れを(64)でひっくり返し、01年全米プロ選手権チャンプのデイビッド・トムズを相手にプレイオフを制する逆転優勝で飾っている。
セルヒオ・ガルシア「僕は常に、自分に優勝できるチャンスをできるだけ与えようと努めている。今日はその努力がすべて実った日だった。小さなミスはあったけど、ほとんどが上手くいったんだ。最高の一日だったよ。」