ミンウ・リーは苦悩の2週間から一変 ツアー自己最高タイ「62」を生んだ“賭け”
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 初日(27日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)
年間ポイントランク(フェデックスカップ)上位30人のフィールドに21位で初出場したプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」で、ミンウ・リー(オーストラリア)がツアー自己ベストに並ぶ「62」をマークし、8アンダーで首位発進を決めた。それもボギーなしの8バーディという完璧な内容に「イメージ通りのショットを打てるようになった。スコアが良かった最大の理由はそこだと思う」とうなずいた。
プレーオフ初戦「フェデックスセントジュード選手権」は55位、第2戦「BMW選手権」は47位と直近2週は低空飛行を続けた。「コースで過ごした中で、おそらく一番悲しいときだったよ。プレーオフに進むことができたこと自体、幸運なことなんだけれど…」。そんな状況が好転するきっかけは、アイアンのシャフトだった。
開幕2日前の25日、「賭けだった」とこれまでより重いシャフトに変更を決断。すると、「少しスイングスピードを落としたら、出球がすごく安定した」という。4番で残り161ydの第2打を1mにつけバーディを奪うと快進撃を続け、パーオン率は88.89%(16/18)を記録。「ミスをしても悪いところには外さなかった」と、会心のスコアにつなげた。
女子メジャー3勝を誇るミンジー・リーの弟としても知られる28歳。昨年はプレーオフシリーズ第2戦まで進んだものの、最終戦には届かなかった。今年は事前にYouTubeでハイライト映像を確認して研究。「ここでうまくプレーしている選手たちがどうしているのかも見たよ」という予習も効いたようだ。この日は2サムで回る相手のJ.J.スポーンが肩の負傷で6ホール後に棄権。12ホールの“ひとりゴルフ”で集中力を切らさなかった。
PGAツアー(米ツアー)参戦3年目でたどり着いたエリートフィールド。昨年の「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」で挙げた初優勝に続くツアー2勝目、そして年間王者へ。夢が膨らむ最高のスタートとなった。(ジョージア州アトランタ/中村文香)