飛躍のシーズンを象徴するプレーオフへ 初出場の久常涼はトップ30を見据える
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(12日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)
初めて踏み入れたエリートフィールドも、久常涼にとってのゴールではない。2024年にPGAツアーへ本格参戦してたどり着いた舞台にも、良い意味でそっけなかった。「うん、そうですね…。あまり実感はないです」。出場することはスタート地点。23歳の視線はもっと先にある。
3年目の今季は確かな成長を示す一年になった。ここまでのレギュラーシーズンで2月の「ファーマーズインシュランスオープン」での2位をはじめ、トップ10入りは5回、トップ25入りは7回を数える。メジャー3試合を含めて2週前の「ロケットクラシック」まで21戦連続で決勝ラウンドに進出。「優勝できなかったのは残念だけど、予選落ちが少なかったし、それは良かったと思う」と、年間ポイントランク(フェデックスカップ)43位でプレーオフ進出を決めた。
3シーズン目を迎えるにあたって、第1の目標に掲げたのがシグニチャーイベント(昇格大会)への出場権獲得だった。50人による第2戦「BMW選手権」に進出すれば、2027年シーズンも昇格大会に出場できる。「今年の最初の目標の一つではある。まず今週頑張ってそこ、そして30位まで(の最終戦)にいけるようにしたい」と力を込める。
前週「ウィンダム選手権」で、今季初戦「ソニーオープン」以来の予選落ちを喫したが、「いまは状態は戻ってきている」と表情は明るい。とりわけショット調整に注力し、自身が納得する「幅」に収まってきているという。舞台のTPCサウスウィンドはフェアウェイ幅も絞られており、「狭いコースの方が自分は有利かなと思うので、それを生かせるよう頑張りたい」との言葉も頼もしい。
まずは第2戦進出、そしてその先にある最終戦へ。飛躍のシーズンを象徴する3週間にする。(テネシー州メンフィス/中村文香)