マスターズ史上初 “エース男”シェーン・ローリーが10年振り2回目のホールインワン
◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565yd(パー72)
目線より低いグリーンへの一撃は完璧だった。前半6番(パー3/190yd)。左奥に切られたピンに向かって飛んだティショットが、ピンの3m手前からカップに滑り込む。「2週前のヒューストンオープン(最終日の2番ホール)で決めた時と同じ7番アイアンで打ったんだ」。シェーン・ローリー(アイルランド)の周りはお祭り騒ぎ。快挙は3週間のうちにホールインワンが2回、出場試合で2戦連続…という事実にとどまらない。
Needing one stroke on No. 6, Shane Lowry cards an ace. #themasters pic.twitter.com/SAr9uy2KBs
— The Masters (@TheMasters) 2026年4月11日
ローリーは2016年大会の最終日に16番でもエースを記録しており、マスターズ史上で初めて通算で2回達成した選手となった。これまでも「ザ・プレーヤーズ選手権」(22年)が行われるTPCソーグラスの17番、「AT&Tペブルビーチプロアマ」(25年)の舞台ペブルビーチGLの7番といった名物ホールでも決めてきた、まさに“ホールインワン男”だ。
「18番を歩いていた時に、父から(初の複数回達成者となったことを)聞いたんだ。とは言えクリスタル(ホールイワンの記念トロフィ)が2つになるだけで、ほかに何も出ないんだけど!」と笑いつつ、興奮を隠し切れない。「すごくないかい? ヒューストンで決めたから、まさか期待なんてしていなかった。信じられなかったよ。マスターズで優勝争いをしている最中に出るなんて最高の気分。たくさんの人に囲まれた16番、6番を歩く瞬間は特別だ。しばらく忘れられないな」と感慨深げに語った。
なにしろ、ムービングデーの価値ある一打になったことへの喜びも大きい。39位でフィニッシュした10年前とは違い、自らをグリーンジャケットに手が届く位置に押し上げる原動力になった。「6アンダーから8アンダーに、突然(首位と)4打差になったんだから大きかった」。終盤は2打目を池に入れた15番(パー5)をパーでしのぐなど、しぶとさを見せて「68」。通算9アンダーの4位で最終日を迎えられる。
首位で並ぶキャメロン・ヤング、そして親友のロリー・マキロイ(北アイルランド)に2打差に迫った。「(ホールインワンの後)7番で良いティショットを打てたことに胸を張れる。ああいう状況では緊張したり、アドレナリンが出るから」と冷静さを保てたことに自信を深める。「ロリーはきょうスコアを出すのは難しい一日だった。でもみんな、あしたが重要だと知っている」。2019年に北アイルランドで行われた「全英オープン」以来となるメジャー2勝目へ、ストーリーはでき上がった。