レイアップもアグレッシブに 久常涼はマスターズ切符かけた勝負の最終日“28ホール”
◇米国男子◇バレロテキサスオープン 3日目(4日)◇TPCサンアントニオ オークス・コース (テキサス州)◇7438yd(パー72)
前半8番(パー5)までにスコアを3つ伸ばし、首位ロバート・マッキンタイア(スコットランド)との差をどんどん縮めていきそうな気配すらあった久常涼にとっては少し悔しい順延になったかもしれない。PGAツアー初優勝→次週のメジャー初戦「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)に最後の1枠で滑り込みという最高のシナリオ完遂へ、合計28ホールをプレーする最終日にすべてをかける。
1番で幸先よくバーディを奪った勢いは、アプローチを寄せきれなかった3番(パー3)でボギーを喫しても一向に衰えない。手前ピンにしっかりとセカンドの距離感を合わせた4番ですぐに取り返し、5番も1Wショットをタイトなフェアウェイのど真ん中に置いてから、傾斜を使って寄せたウェッジのチャンスメークでバーディとした。
アグレッシブさが際立ったのは8番(パー5)。直前、持ち味のドローボールをピン下5m弱につけた7番(パー3)が獲れず、やはりバーディが欲しいロングホールで1Wショットを少し左に曲げた。ラフからの2打目は、正面の木が邪魔になる状況。ただ低く出すレイアップではなく、枝の高さギリギリの強い球で200yd以上飛ばして花道の手前まで運んだ。50ydほどの3打目をピン右下3mに絡めてものにしたバーディに執念がにじんだ。
通算11アンダー暫定3位でプレーを持ち越した。久常、同順位のマット・ウォレス(イングランド)、10アンダー5位グループで続くトニー・フィナウ、クリス・カーク、チャンドラー・フィリップスと上位9人のうち5人がマスターズ滑り込みを目指す立場にある。最も若い23歳が、長丁場の最終日で引くわけにはいかない。(テキサス州サンアントニオ/亀山泰宏)