2025年 ジョンディアクラシック

星野陸也は歯を食いしばる終盤戦「もっと、我慢ですね」

2025年 ジョンディアクラシック 3日目 星野陸也
3試合ぶりに決勝ラウンドをプレーする星野陸也 ※撮影は2025年「バルスパー選手権」

◇米国男子ツアー◇ジョンディアクラシック 3日目(5日)◇TPCディアラン(イリノイ州)◇7289yd(パー71)

後半8番は435ydと比較的短いパー4で、ティショットに成功した星野陸也も右奥のピンまで残り100ydほどの理想的なセカンドを打てる状況だった。

「今週、ちょっとフェアウェイがダフリやすいんです。左足下がりで、(クラブが)上から入るから、その分だけ飛びやすい」。ボールのライに神経を使い、強めに吹くフォローの風も頭に入れたショートアイアンのカットショット。あえて距離を落としたとはいえ、ピン下8m以上が残ったのは想定外といえた。「全然、飛ばなかった…。ベタピンにつけていきたい絶好のチャンスで…」。ショックを引きずったわけではないが、バーディトライが2mほどオーバー。返しを外す3パットボギーとなった。

2日目の上がり2連続バーディでカットライン上に滑り込んで迎えた出場3試合ぶりの週末。ギリギリの通過でも首位とは7打差で、まだまだ上位の背中が見える位置から3オーバー「74」をたたいた。通算2アンダー61位に後退したプレーは、「いいショットからのボギーとか、もったいないミスが多すぎる。ジャッジ、攻め方、マネジメントもしっかりしないと…」。悔しいポイントを挙げればきりがない。

苦戦が続くPGAツアー1年目で自己評価もシビアになるが、プラス要素も見逃すことなく今後の戦いにつなげていきたい。3日間で最も強い風が吹いたこの日、最難関だった15番パー4は強烈なアゲンスト。左サイドのペナルティエリアが近く、ティショットを右ラフに曲げる選手が続出する中、星野は低く弾道を抑えた1Wショットを右からドローで回してフェアウェイを捉えた。

「ドライバーのライン出しだったり、自分の得意なものが戻ってきている感じはあるので、それをしっかり生かせるように。もうちょっと…『もうちょっと』がずっと続いてる感じなんですけどね…」。前向きになろうとしても、やっぱり悔しさが顔を出す。次週「ジェネシス スコットランドオープン」(ザ・ルネサンスクラブ)はプレー経験のあるコースで戦うことができる、新人には貴重なトーナメントだ。「もっと、我慢ですね」。最終日も、メジャーを含む欧州での2試合も、その後も…。続いていくタフな戦いへ、自らに言い聞かせた。(イリノイ州シルビス/亀山泰宏)

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