小平智は粘って決勝ラウンドへ

◇米国男子◇3Mオープン 2日目（22日）◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd（パー71）

初日「73」とオーバーパーで出遅れた小平智は、この日も2番でボギーが先行した。さらに5番をダブルボギーで通算5オーバー。カットラインが大きく遠のく展開にも「意外と落ち着いていて、めげている感じもなかったというか、諦めてもいなかった」と振り返る。

＜＜　下に続く　＞＞

12番でイーグルを決めた

フェアウェイから左奥のピンを攻め込んだショットが奥のラフまでこぼれたダブルボギーの場面。「ティショット、セカンドと完璧だったんですけど、外れたところが悪かった。いいショットは打てている」。手に残る感触は信じられるものだった分、下を向くことはなかったという。「風もあんまりないし、無駄なボギーさえ打たなければ5個くらい（バーディを）獲れるかなあって」

カムバックの望みを捨てていなかったのは、直後の2連続バーディが証明している。後半12番（パー5）ではアゲンストの風が吹く中、残り271ydから3Wで2オンに成功。傾斜も手伝って3mほどについたチャンスを逃さず、イーグルパットをねじ込んだ。

週末にさらに上位を目指す

勢いは終盤に加速。1オーバーで迎えた17番でリーダーボードへ目を向けると、「64位」と油断ならないポジションにいることが分かった。「最低でもあと1個、バーディを獲らなきゃなって。気が引き締まりました」。しっかり2連続バーディで締めくくり、上がり4ホールに3バーディ（1ボギー）をまとめた。

「ショットもパットもそんなに悪くないので、最近は苦しい場面でも諦めずにできている」。1アンダー36位から、まだまだ上位を目指せる週末へ「ショット自体はいいので、無駄なボギーを打たないように。バーディをいっぱい獲りたい」と力を込めた。