ゴルフ場での松坂氏はすでに「ゴルファー」だった

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(12日)◇セントアンドリュース オールドコース（スコットランド）◇7297yd（パー72）

元メジャーリーガーの松坂大輔氏が海外メジャー最終戦「全英オープン」の開催地、セントアンドリュース(スコットランド)を訪れた。6月「全米オープン」に続く来場で、開幕2日前に松山英樹とのテレビ対談がセッティングされたもの。大会初日は松山のプレーを観戦するという。

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「引退していなければこういう仕事ができなかったですし、全英の取材に行かせていただくのと、セントアンドリュースに来られるとは思わなかったので幸せなこと」。松山とは7、8年前から親交があり、ゴルフをしたこともある仲。自身のゴルフの腕前は「良ければ70台くらい」と言い、今年5月には国内ツアー「ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント」にも出場した。「昔からゴルフ雑誌が先生。雑誌を持って練習場に行っていました」

ゲーム内のセントアンドリュースでは「とんでもないスコアが出ていた」とか。

スコットランドはもちろん、ゴルフの聖地に足を踏み入れたのは初めて。ゲームでコースは知っているというが、「きょう見て“ここか”って。でも考えますよね、自分がどのくらいのスコアというか、どれだけたたくんだろうって。それでもいつかは(実際に)プレーもしてみたいですね」

メジャー2勝目がかかる松山について「当然優勝争いに入ってくる選手」と期待。「その中で戦いながら結果を出すのは大変だと思うけど、ファンとしては最終日最終組で、あのスウィルカン・ブリッジを渡ってきてくれるのを勝手にイメージしている」とエールを送った。さらに、7人が出場して松山しか決勝ラウンドに残れなかった全米オープンのこともあり、「できるなら全員予選通過しているのを期待したい」と話した。

つかの間の談笑。大笑いをする場面も

もちろん、注目している選手は他にもいる。世界のゴルフファンの視線を集めるタイガー・ウッズだ。20代前半に参加した国内ツアーのプロアマ戦でタイガー・ウッズと同組になってプレーをともにしたことがあるという。「320ydぐらい飛んだかな。ウッズのボールをアウトドライブしたのがメチャクチャうれしくて。でも次のミドルホールで本気のショットを見ました。ちょっとカチンときたんでしょうね。球にロケットがついているような、2段階で伸びていくような感じ」だったとか。明らかに飛んでいた球を自分のものと確認したウッズが拳を握るポーズを取って来たことが「（むしろ）それがすごいうれしかった」。色あせない思い出を振り返りながら、開幕を待ちわびていた。(スコットランド・セントアンドリュース／石井操)