悲願の年間王者に王手をかけたダスティン・ジョンソン(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ツアー選手権 3日目（6日）◇イーストレイクGC（ジョージア州）◇7346yd（パー70）

ダスティン・ジョンソンは逆転で年間王者を譲った4年前の記憶をよみがえらせ、不敵な笑みを浮かべた。「あのときは自分をコントロールできていなかった。きょうのようなプレーをしないとダメだね。自分の運命は自分でコントロールするものだ」。1打差の単独首位から7バーディ、1ボギーの「64」で回り、2位に5打差をつけた。

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荒れていたティショットを安定させた。「きのうのラウンド中に修正するのが難しかったから、ドライビングレンジで少し修正した。スイングではない。セットアップを直しただけだ」。微調整して前日より64.28ポイントも高いフェアウェイキープ率78.57％。9番（237ydパー3）は5Iで2mに絡めて3つ目のバーディを奪い、長いパットを沈めて4バーディ獲った後半に流れをつないだ。

フェデックスカップランク1位で最終戦に乗り込んだ2015-16シーズンは、ランクに応じてスタート時の30人のスコアにハンディキャップを設ける現行システムとは違う方式だった。プレーオフシリーズの各大会で莫大なポイントが付与され、さらに最終戦を前にポイントを再分配。3日目まで首位を守りながら最終日に「73」と落として6位に終わり、優勝したロリー・マキロイ（北アイルランド）に逆転を許した。

自らが世界で最も強いかと聞かれ「そう思う。統計がそれを示している」と現在トップの世界ランキングを根拠にうなずいた。「数年前にチャンスがあったけど、良いプレーができなかった。引退するときに自分の履歴書に年間王者のタイトルが必要だ」とシーズン最後の18ホールに視線を向けた。