有村は出だしからスコアを落とし、優勝争いに加われなかった。

米国女子ツアー「マラソンクラシック」の最終日、首位と3打差の3位タイからスタートした有村智恵は、ツアー初勝利に向けて逆転を狙った。しかし、スタート直後の1番でグリーン左サイドのラフからの3打目がグリーンに届かず、4打目でピン1.5メートルにつけたが痛恨のボギー発進となった。

その後、5番で3メートルのバーディチャンスを迎え、6番でもピン手前1.5メートルとチャンスにつけたがパッティングが決まらず、思わず天を仰いだ。「全体的に、スイングの悪い癖が出てしまってボールに当たらなかったですし、あのパットもなかなかいいパットができなかった」。後半に入り、さらに10番で2つ目のボギー。14番、18番と2つのバーディでスタート時の9アンダーに戻したが7位タイに終わった。

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優勝を狙える位置で最終日を迎えたのは今季3度目。しかし日曜日の序盤に脱落してしまった。それでも「本当にプレッシャーがかかる位置で回った時に、悪い癖が確認できたので、それを積み重ねて、最終日に爆発できるような選手になれるように頑張りたいです」と、次につながる経験になったと話した。

次週はオープンウィークで、再来週には今季のメジャー第4戦「全英リコー女子オープン」が控えている。「次は全英なので今週得たものをこの後の練習に生かして、全英までに自分のモノにしていきたい。メジャーで今年いい成績を残せていないので頑張りたいと思います」と意気込む。

開催コースのセントアンドリュース オールドコースについても「（対策は）考えています。天気がどうであれ多分全体的に思い切って振っていくコースではないと思う。自分の中でそういうコースは好きなので、ラインを出して、落とし所を計算して、球を操っていけたらすごくいいところにいけるんじゃないかと思っています」。歴史と伝統のリンクスコースで、どんなゴルフを見せるだろうか。

■ 上原彩子 3バーディ、2ボギー「70」、通算6アンダー19位タイ

「上がり18番でボギー叩いちゃったんで・・・結果的には残念な形で終りましたけど、全英に向けて修正するところが沢山ありますし、全英でしっかり結果が残せるように調整していきたいと思います。全英は多分、コースも全然違うのでやる事はだいぶ変わってくるとは思うんですけど、今週のことを考えたら18番みたいなミス（3打目がグリーン右のラフへ）をしていたら戦えないので、その辺をしっかりピンに寄せるようにしないと」

■ 宮里美香 3バーディ「68」、通算4アンダー27位タイ

「パターのグリップをベースボールグリップにしてみて。それで昨日練習したらすごくイメージがでたので、ロングパット二つ入ってくれました。ショートパットは2つほど外してしまったんですけど、すごくイメージがでました。だいぶフラストレーションも解消できたと思います。（全英では）パンチショットが一番メインになってくると思うんですけど、ティショットの低いショットを練習しようかな。そういう意味では2日目の風が強い日が自分にとってイメージが良かったのでそういった意味ではすごく楽しみです」

■ 上田桃子 3バーディ、1ボギー「69」、通算1アンダー45位タイ

「今日は全体的にパットもオーバー気味に打てていましたし、スコアには繋がらなかったですけど、自分の中では攻めていけたと思います。自分の中でしっかりテーマを持って4日間プレーしたつもりで、徐々にパットもショットも自分が思うような感じできているので、手応えがあった一週間でしたし、気持ちの面で今週は一番得るものがありました」