1打に泣いた1年前のリベンジ 「めっちゃイイの見つけた」岩井明愛の“練習器具”
◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(29日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
それぞれのツアーや大会で配布される入館証は選手・関係者の必携品だ。多いのがストラップを首にかけるカードタイプの“パス”。岩井明愛は最近、意外な使い方を編み出した。
開幕前の練習日、ドライビングレンジの右端で打ち込む岩井は、このパスを脇に挟んでスイングを続けていた。左脇の次は右脇、また左脇…。鋭いショットを打ち終えるたびに、プラスチック製の薄いカードを挟み直す。「なんかスイング良くなる気がして。実際に良くなっていると思うので続けています。脇が締まっていると、自分的には良いフィーリングになって良いスイングができる」と説明した。
巷には便利な専用の練習器具もあるが、簡易的にタオルやヘッドカバーを挟むゴルファーも珍しくない。ただ、「それだと(フィニッシュで)たまに落ちるじゃないですか。拾うのが面倒くさいんです」と恥ずかしそうに明かす。「めっちゃイイのを見つけました!」と自慢げに笑った。
効果は間違いなくありそう。1カ月前の「NWアーカンソー選手権」で2位に入り、一時帰国して出場した国内ツアー「スタンレーレディスホンダ」で優勝した。韓国で行われた先週の「BMW選手権」を15位で終え、乗り込んだマレーシアでも初日4アンダー12位と上々の滑り出しだ。
前半5番(パー5)をきっかけに、後半15番(パー3)までに5バーディ。フェアウェイからの2打目をグリーン左のバンカーに入れ、ボギーとした最終18番(パー5)を猛烈に悔しがっても、「68」で首位と4打差に踏みとどまった。
山下美夢有が優勝した昨年は1打差の4位で、三つどもえのプレーオフに進めなかった。「最終日は優勝争いのグループを追いかける方だった。上がってみて、あと1つだったなと悔しかったですね」。バーディ合戦は望むところ。終盤戦でシーズン初白星を狙う。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)