予選会に出戻り、山下美夢有と9打差2位「ヘタだな…」 吉田優利が米ツアー初優勝をつかむまで
◇米国女子◇BMW女子選手権 最終日(25日)◇パインビーチGL(韓国)◇6784yd(パー72)
吉田優利が逆転で米ツアー初優勝を飾った。初日「66」で初の首位発進を決めると、悪天候に見舞われた週末も安定感のあるショットを軸にスコアメーク。通算13アンダーの4打差2位から最終日の1組前を回った最終日は前半に1イーグル3バーディで単独首位に浮上。バックナインは1バーディ、2ボギーと苦しみ、「68」の通算17アンダーでフィニッシュしたが、最終組の18番でユ・ヘラン(韓国)がボギー、チェ・ヘジン(韓国)がパーにとどまり1打差で競り勝った。
努力がやっと報われた。2023年の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」など日本ツアー3勝(通算4勝)を引っ提げて、同年の最終予選会を7位で通過。同学年の古江彩佳、西村優菜を追いかける形で乗り込んだ米ツアー1年目は苦しんだ。
春先のトーナメントを見送って時間を割いた準備がハマらず、成績が低迷。徐々に参戦機会も限られ、24年は16試合で予選落ちが9度を数えた。「これより悪いゴルフは1年を通して今までしたことがない」。年間ポイントレース102位で再び最終予選会に回り、9位に入って挑戦を継続した。
予選通過を7→20試合と大幅に増やした2年目の25年はポイントランク73位となり、80位までの最上位資格「カテゴリー1」を確保。それでも「悪く言えば、パッとしない1年だった」と表情を引き締め、進化を誓って3年目の今季を迎えていた。
6月のダブルス戦「ダウ選手権」から自己ワーストとなる6試合連続の予選落ちを経験。ポイントランクが気になる位置で夏場も終わろうとしていたが、カナダ開催の「CPKC女子オープン」で単独2位フィニッシュを決めた。優勝した山下美夢有には9打差をつけられて「Need more practice(もっと練習が必要)ですね。ヘタだなと思います」と苦笑いしたものの、間違いなくシーズンのターニングポイントになった。
「人生トントン拍子で来たようなタイプなので。これでやっとトントンか、もっと予選落ちしてトントンかなと思うくらい。でも、ここで折れたらはい上がってこられないと思った」。日本ツアー時代のひたすらショートゲームに注力してスコアをまとめるスタイルでは米国で戦えないと痛感し、ショットを磨く方向性へのシフトチェンジを地道に進めてきた。順風満帆だったキャリアに立ちはだかった大きな壁を乗り越え、古江と西村に続く“プラチナ世代”3人目の米ツアー優勝をつかんだ。