「私の時間じゃない」後半に自画自賛の絶妙アプローチ 吉田優利は山下美夢有に食らいつく
◇米国女子◇CPKC女子オープン 3日目(22日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)
3番から3連続バーディを奪うなど、5打差2位スタートから前半で4つ伸ばした吉田優利だったが、ひとつ後ろの最終組を回る首位・山下美夢有との差はなかなか縮まらなかった。「でも、そういうもんだと思っていたので。今週見ていないですけど、美夢有ちゃんもきっといいゴルフをしているはず。私がいかにバーディを獲って、1個でも差を縮めてあしたに行けるか」。日本ツアー時代から含めて相手のすごさは十分に分かっている。年齢も米ツアーでのキャリアも自分が“先輩”だろうと、簡単に背中が見えるとは思っていなかった。
ドローヒッターにはティショットのロケーションが厄介な1番、2打目のアプローチのライが悪く5mほどのパーパットを残した2番を切り抜けてからのバーディラッシュ。9番は池に近いエリアに切られたピンでも、左サイドなら…とばかりに持ち球で果敢に攻め込んだ。11番で唯一のボギーを喫した直後、12番(パー5)で2オン2パットのバウンスバック。必死に首位を追うバックナインのプレー中、ひそかに“逆風”を感じていたという。
「後半3つ、ライン上にカップの跡があって、ラインが変わっちゃって外すことがあった。そこは本当に『私の時間じゃない』っていうふうに切り替えるしかなかったです」。15番でも右からの2mがカップをなめるように外れると、16番で初めてティショットの大きなミスが出た。
右サイドに大きく曲がった後の2打目は、せり出す木が邪魔になってグリーン方向には打てない状況。右ピンを対角線上に置くイメージで左サイドのラフを狙った2打目のレイアップも低い球でうまく出したが、ラフにキャリーした分だけ推進力を失い、フェアウェイに止まった。足が使えない残り50ydのアプローチを、58度のウェッジでピン手前に落としてスピンでピタリ。「すごいうまかったですね」と自画自賛するのも納得のスーパーセーブだった。
「66」で通算13アンダーまで伸ばしたが、54ホールのツアー記録(トータル191ストローク)に並んだ山下との差は6打に開いた。「美夢有ちゃんは、もう全部が世界レベルの選手。近い位置で回れるのはうれしいですし、私が食らいつけるように頑張ります」。ここまでなかなか思うようにいかなかった米ツアー3年目。充実のゴルフでリスペクトする相手と競い合える楽しさがにじんだ。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)