「いろいろ試した結果、変わらない」3度目全英の高橋彩華は一周回ってシンプルに
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(29日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
高橋彩華が会場入りした日は暴風が吹き荒れ、ピンフラッグが折れてしまうのではないかというレベルで曲がっていたらしい。「初めて来た時は絶望しました」。そう言って笑いながら、新たなチャレンジに前向きでいる。
6月「全米女子オープン」に始まり、7月「アムンディ エビアン選手権」、そして全英女子とシーズンで3度も日本と海外を行き来してメジャーに参戦するのは初めてのこと。「海外メジャーは毎年狙って出られるものじゃない。出られる機会がある時に経験しておくのはキャリア的にもいいかな」とうなずく。
2022年(スコットランド・ミュアフィールド)、25年(ウェールズ・ロイヤルポースコール)に続く3度目の全英女子。メジャー全体では初出場だった2020年の全米女子で11位に食い込んで以来、決勝ラウンドに進めていない。高い壁を知っているからこそ、「自分に全く期待していないです」と苦笑して肩の力を抜く。
いい意味で入れ込まないスタンスが、戦い方をシンプルにしてくれる。初めて本場のリンクスに挑んだ時は強風対策で低い球を駆使しようと必死になった。「風といかに友達になれるか」と掲げるテーマは一貫していても、アプローチは大きく変化したという。「結構いろいろ試したんですけど、結果、変わらない。そのまま打っていこうという結論になりました。無理してやったこともない技術をやるより、風に対して出球をいかにダメな方に行かせないかが大事」。ポイントを絞り、致命的なミスを避けることに集中する。
ロイヤルリザム&セントアンズGCでの前回開催時にバッグを担いだ経験のある宮崎晃一キャディの力も大いに借りるつもり。想像もつかないレベルの風や地面の硬さによって、自分では届くはずがないと思い込んでいるバンカーが利いてくることもあるのがリンクスの怖さだ。「私は宮崎さんに言われるがまま、『はい、分かりました』って」。ジャッジを委ね、思考をクリアにすることで出球の管理に専念していくプラン。初日は午前7時3分(日本時間30日午後3時3分)スタートで日本勢17人の先陣を切る。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)