“世界の壁”を感じてから1年 桑木志帆は日本ツアーから唯一渡米「もちろんリベンジ」
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(24日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)
桑木志帆はテキサス州フィールズランチイーストで開催された前年、本大会に初めて出場した。初日に10オーバー「82」と大崩れしながら、2日目は「70」と激変。前半インで4バーディ「31」をマークしただけに、プレーペースの警告も入った終盤にボギーが重なって1打届かずの予選落ちが悔やまれた。
「世界の壁を感じました」――。そう言ってから1年、しっかりと力をつけて再び大舞台に挑む。3週前「全米女子オープン」で日本勢2番手の14位に入った。帰国して連戦で臨んだ「宮里藍サントリーレディスオープン」で今季2勝目を挙げ、ここまでメルセデスランキング2位につける。
海外メジャーが集中する時期で出場を見送る日本ツアー選手も多い中、ただ一人渡米を決めた。「周りの人から言われたのもありますし、自分でチャンスをつぶすのはもったいない。出るべきだなと思いました」。そして、参戦するからには「もちろんリベンジしたい」と力を込める。
全米女子オープンでの好成績を確かな自信にしつつ、3週前のカリフォルニア州リビエラCCとはタイプの違うコースへの警戒度は会場に着いてから一気に上がった。「グリーン周りのラフがメチャクチャ難しい。リビエラのラフもねちっこいんですけど、アプローチで(クラブが)うまく入ればスピンは利いてくれていた。こっちはスピンが利かずにほどけてしまう。自信というよりは、もうホントに必死に頑張ろうと」
タフな戦いで頼りになるのは、最大の進化として胸を張るコースマネジメント。「去年は結構イケイケでやっていたんですけど、その分ダボとかを打っちゃう率が高かった。コースと向き合ってマネジメントしていけば、スコアがまとまってくることに今シーズン気付けた」。ただでさえグリーン周りのラフが厄介で、絶対に寄らないエリアを見極めて避けなければならないヘーゼルティン・ナショナルGCでも生きるはずだ。
イン9ホールを回った最後の練習ラウンドは、元世界ランキング1位のツェン・ヤニ(台湾)と回った。「最初に(向こうが)ティイングエリアにいて、一人がいいのかなと思って、うしろで回ろうとしていたら『一緒に行こう』と誘ってくれたんです。すごくいろいろな話を聞かせてくれました」。レジェンドの優しい人柄に触れることができたのも、この地へ飛んできたからこそ。あとは試合で昨年の借りを返すだけだ。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)