2026年 みずほアメリカズ・オープン

馬場咲希が原点に戻り初心に帰る「アメリカでゴルフ、当たり前じゃない」

2026年 みずほアメリカズ・オープン 事前 馬場咲希
快挙からもうすぐ4年。馬場咲希は米女子ツアーで奮闘中

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 事前(6日)◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735yd(パー72)

4月28日、馬場咲希はメジャー第2戦「全米女子オープン」(6月4日開幕/カリフォルニア州リビエラCC)の出場権をかけた予選会に敗れた。「シェブロン選手権」(27位)で疲れた体を引きずって臨んだ36ホールの長丁場は、望んだ結果に至らずガッカリ。オープンウィークをどう過ごそうか…と考えていた時、向かうべきところを思いついた。

予選会の会場、レーニアG&CCは米国北西部シアトルのゴルフ場。同じワシントン州には2022年「全米女子アマチュア選手権」でプレーしたチェンバーズベイGCがある。4年前、17歳だった馬場が日本勢として37年ぶりに頂点に立った場所だ。

当時以来の突然の来訪にして、コースから歓待を受けた。ゴルフをしなかったにも関わらず、スタッフがカートで各ホールを案内してくれた。「サキはここでチップインしたよね」と思い出に花を咲かせるうちに、記憶が鮮明によみがえった。「試合の状況、プレーしているときの気持ちがはっきり浮かんできました。『残り何ヤードから打った』、『この傾斜を使ってピンに寄せたな』なんて」。試合でバッグを担いでくれたハウスキャディのボウ・ブラッシャートさんとも再会。「全然、変わっていなくてうれしかった」と懐かしんだ。

プロ転向から日本ツアーを経由せずに米国に渡り、下部ツアー参戦から数えて今年が3年目。今思えば、ターニングポイントになったあの試合は無我夢中で、夢見心地だった。「アメリカでの試合の経験も少なくて、あんなにすごいコースを見たことがなかったので、『こんなところでゴルフができるのって幸せ。本当に楽しい』と感じながらプレーしていた。決勝戦はさすがに『勝ちたい!』と思いましたけどね(笑)」

ツアー初優勝を目指して、奮闘する昨今の心持ちとちょっと違う。「今はゴルフ、技術(の向上)に“いっぱい、いっぱい”になって、1試合があっという間に終わっちゃう。自分を追い詰めながらやっているところがある」。目先のことに必死になりすぎて、いつの間にか忘れてしまう気持ちがあった。「でも、こうやってアメリカで試合をするのって、当たり前ではないと強く感じました」と自分を見つめ直す。

年間ポイントレース(CMEポイントランク)は96位で進行中。目標にしている優勝争いからは今季、まだ遠い。「もちろん勝ちたい。それにプラスして、楽しみながらできれば、もっと良い試合ができるんじゃないかなって。ゴルフのことに関しては一日を大切に生きようと」。原点のひとつと言える場所で、初心に帰った。(ニュージャージー州ウェストコードウェル/桂川洋一)

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