愛娘からミッシェル・ウィへの宿題 ジュニアゴルファーに諭した「責任」の覚悟
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 事前(6日)◇マウンテンリッジCC(ニュージャージー州)◇6735yd(パー72)
米女子ツアー5勝(メジャー1勝)のミッシェル・ウィ・ウェストが3年ぶりに競技に出場する。アンバサダーを務める本大会で2023年「全米女子オープン」以来のカムバック。6月にカリフォルニア州リビエラCCで行われる同大会への参戦も決めている。
19年に元NBA選手を父に持つジョニー・ウェストさんと結婚し、翌20年に第1子の長女を出産した。第一線を退いた後、24年には長男が誕生。2児のママとして奮闘しながら、今回の2大会に向けた調整を昨冬にひそかに開始したという。
復帰のプランを一緒に温めてきたのは、6月に6歳になる愛娘のマケナちゃん。過程の一つひとつが親子の会話になった。「大会に出場することを決めなかったら、ここまでの道のりについて彼女と話すこともなかった」。最近もらった長文の手紙の最後には「イエス」と「ノー」のチェックボックスが記されていたという。「試合で勝ったか、負けたかを報告しなきゃいけない。“宿題”をもらいました」とエピソードを明かした。
「歳をすごく取った気分で、体のあちこちが痛い」と苦笑いしつつ、プレーする上では精神面の課題を強調した。「ものすごく緊張して固まってしまう瞬間がある」と久々の競技を前にナーバスになる一面を心配した。胸に渦巻く不安を認めつつ、「決して軽々しく練習しに来たわけじゃない。恥はかきたくない」。プロとしてのプライドは今もある。
ここ数年は後人育成にも取り組み、本大会は例年ジュニアゴルファーを招待。週末は決勝ラウンドに進んだツアープロと同じ組でプレーする機会が設けられている。4日(月)のパーティでウィは子どもたちに、この1週間はプロとして振る舞うよう求めた。
「(例えば)キャディの行動にも自分が責任を持つこと。レーキで砂をならすのが甘ければ、選手自身が注意しなければならない。若い女性にとって “ボス”になるのは大変なこと。それでも私たちはチームのボスは(選手)自身であると分かってもらいたい。チームの誰かが基準に達していなければ、自ら(解決できるよう)行動する。それがプロというもの」。ゴルファーとしての自立心と責任を持つよう促した。(ニュージャージー州ウェストコードウェル/桂川洋一)