4年間で3000万円超!? アメリカゴルフ留学はお金がかかる
前週の米女子ツアー「ファウンダーズカップ」が開かれたシャロンハイツG&CCは、名門スタンフォード大に近い。同大学のゴルフ部にはかつてタイガー・ウッズやトム・ワトソン、ミッシェル・ウィ・ウェストが在籍。2023年に72年ぶりのプロデビュー戦優勝を遂げたローズ・チャン(今春卒業)ら、現在も多くの一流を輩出している。
大学所有の「スタンフォードGC」はキャンパスのすぐ隣にある。クラブハウスはランチのみでも利用が可能。なかにはゴルフ部の男女ロッカールームがある。大学選手権の歴代優勝者リストにタイガーの名前を見つけて背筋が伸びた。1番ホールのティイングエリア付近にはワトソンの記念碑もあり、スタンフォード大ゴルフ部の歴史を感じる。
今の時代、日本から米大学に留学するハードルは高い。米大学の学費と生活費が高騰しているうえ、円安の影響で金銭的にかなり負担がかかるのだ。ゴルフで有名な大学だけに絞っても、公立のフロリダ大やオクラホマ州立大、ネバダ大ラスベガス校の学費は年間3万ドル前後(※州外からの生徒の授業料)にもなる。生活費などを加えると年間5万ドル(約800万円)はかかり、4年間なら3000万円を超える。一般家庭が容易に捻出できる金額ではなくなっているのが現実だ。
返還の必要のない奨学金や補助金制度は存在する。全米大学体育協会(NCAA)に所属する第1分類校(ディビジョン1)の男子ゴルフ部の部員数は、12~15人と少数精鋭が一般的。このうち、授業料や生活費が全額補助される『フル・スカラーシップ(全額免除奨学制度)』は、1校につき男子が4.5人、女子は6人までにしか提供できない規定がある。
有力選手であっても、学業の成績が悪いと奨学金が打ち切られる措置もある。必死に勉強し、必死に練習するのが学生ゴルファーの実態なのだ。
筆者は1990年代の前半にアメリカの大学に通った。為替で1ドル100円を切ることもあった時代。田舎の州立大学だったこともあり、授業料と生活費を足しても、年間100万円があればお釣りが戻ってきた。インターネットもスマホもなく、退屈だが満たされていた。草コースで、歩きだがハーフ10ドルでプレーできるコースが近くにあり、おかげでゴルフと知り合えた。昔は良かった、とは言わないが、時代には感謝している。(JJ田辺カメラマン)