「いま、ゴルフをしていてすごく楽しい」 山下美夢有は8連戦でシーズン締めくくりへ
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(17日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
米女子ツアーのプロアマでは、一緒に回るはずだったゲストのアマチュアが来ないことがまれにある。キャンセル扱いとなるのだが、その時間に回る予定だった選手は練習ラウンドを行うかどうかを選ぶこともできる。この日は山下美夢有の組がそうだった。
悪天候によるプロアマ中断を挟み、山下は午後5時の再開から一度はコースチェックに出た。ただ、前の組が進行にかなり時間がかかっていると分かるや、途中で切り上げて練習場へ。前日のうちに18ホールを回っており、イレギュラーな状況にも臨機応変。年間ポイントレース3位、ツアー2番目となるトップ10入り9試合の安定感を丁寧な準備が支えている。
10月以降のハワイ1試合、アジアシリーズ4試合、そしてフロリダでのラスト2試合とシーズン終盤はフル参戦を予定している。アジアで韓国開催の国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナルクラウン」も挟むため、長距離移動を伴う8連戦になる。それでも、「(各会場が)初めてのコースやし、いますごいゴルフをしていて楽しいので」と元気に笑う。
シーズン序盤だったら、身体がもたないと考えていたかもしれない。「ゴルフ“だけ”っていうイメージが強かった」。最終日まで戦い、その日のうちに次の会場近くに飛び、月曜からコースで練習をスタート。ひたすらストイックな転戦スケジュールを組んだが、ゴルフの状態を上げていくことと新たな環境への順応を並行することは思った以上に大変だった。
オンとオフの切り替えの重要性を痛感し、「AIG女子オープン(全英女子)」を制した翌週に国内ツアーに出た後は日本で充電期間を確保。しっかりコンディションの良さを感じている分、タフな8連戦を決めた。「ゴルフ(技術練習)だけじゃなくてトレーニングだったり、ほかにも海外の選手とのコミュニケーションも大事やなって。その辺のスケジュールを立てていくのも楽しい」。広い視野で自分を高めていきたいモチベーションがあふれている。
前週、出場4試合連続トップ10となる4位に入ったゴルフの状態に手応えもにじむ。「マネジメントをして、そこに打つ(ショット)技術がだいぶできてきている。もちろん優勝っていうのを本当に目指してやっているので、あとはビッグスコアだったりが大事」。グリーンも止まりやすく、伸ばし合いが見込まれる3日間大会。思い描く爆発的なスコアには、やはりパッティングがカギを握りそうだ。(アーカンソー州ロジャース/亀山泰宏)