猛暑には「アイスパックを、オン・ザ・ヘッドで」 勝みなみは暑さにマケズ
◇米国女子◇リビエラマヤオープン 初日(22日)◇マヤコバ エル カマレオンコース (メキシコ)◇6583yd(パー72)
最高気温は34度、湿気と日差しで体感温度は35度を余裕で超える。ムシっとした暑さは、米国本土ではなかなかない。対策を現地メディアに聞かれた勝みなみは、「アイスパックを、オン・ザ・ヘッドして」と氷のうを当てるジェスチャーで説明。「3歩歩いたら、ぶわーって汗が出る。耐えられないです」とため息をついたが、暑さに負けず首位と1打差5位につけた。
スタート10番(パー3)で9mのバーディパットを流し込んで感じた、「あ、きょう良い日になるかも」の予感は当たった。11番は68ydから1mに寄せて連続バーディ、13番(パー5)は3mのチャンスを決めて4ホールで3つ伸ばした。
流れが変わったのは16番のセカンドショット。「風が強くなってきたので、手を使っちゃった」と左のミスでバンカーへ。ボギーで終えると、ここからショットの感覚が悪くなった。「左に左に、それをしないように、今度は右にフケちゃって」と苦戦しながらもアプローチとパターで耐える展開。5番(パー5)で4m前後をねじ込み10ホールぶりのバーディを奪うと、「9番でやっと改善された」と納得のショットでバーディで締めた。
5バーディ、2ボギー「69」でホールアウト。「もう本当、朝からなんでこんなに暑いの…」と長い一日を乗り切りほっと一息。うんざりする気候にも、来週の楽しみを思えば気持ちが少し軽くなる。
13日に行われた予選会を突破し、次週はメジャー「全米女子オープン」(ウィスコンシン州エリンヒルズ)に参戦する。「今週は調整の気持ちもあるし、上位でラウンドして自信をつけて来週に行きたいとも思っている」と気合が入る。「この暑さは、すごい久しぶりな感じ。まあ、鹿児島で慣れてるのかもしれない」と元気に笑って、午後スタートの2日目に備える。(メキシコ・プラヤデルカルメン/谷口愛純)
