今季2戦はトップ10

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前情報（22日）◇サイアムCC（タイ）◇ 6576 yd（パー72）

今季出場した欧米ツアー2試合でいずれもトップ10と快調なスタートを切った畑岡奈紗が、「ホンダLPGAタイランド」の練習ラウンドで、一般未発売の最新計測器をテストしていた。

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「deWiz（ディウィズ）Golf」というスウェーデン企業が展開する、スイング解析に特化した腕時計型のデバイス。アンバサダーを務めるアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）の紹介で畑岡の手元にやってきた。

スマートウォッチみたい

スイング軌道を100通り以上に及ぶデータで分析し、改善に役立てる。スマートフォンのアプリと連動し、ラウンドごとのデータを解析しながら目標達成を助けてくれる。オプションによっては、求める動きからズレると電気ショックのような刺激が走り、神経に刺激を与えることで動きを体に覚えこませる機能もついている。

データを武器にさらに上へ

海外ではソレンスタムをはじめ、ブライソン・デシャンボーやヘンリック・ステンソン（スウェーデン）らも着用。「トラックマンはボールやクラブの軌道を計っていたけど、これは実際の動きに特化しているので面白い。いいショットの数値は意外と取っていないので、悪くなった時に何が違うのかを見られる」と、畑岡は今週の練習ラウンドからテストを始めた。悪いショットの原因も、数値化により修正点を絞ることができる。「クラブがフラットに上がった時に悪いショットになることが多い。悪いと色々考えてしまうけど、ひとつのことに集中してキーポイントを見つけられる」と、継続して活用すれば大きな効果を生んでくれそうだ。

1月の開幕戦を5位で終え、前週の欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディース・インターナショナル」は8位と好調で会場入り。本大会は昨年3打差4位から最終日を迎えたが、最終日に「71」と停滞して12位に終わった。「今年はちゃんと4日間伸ばして、優勝争いができるようにしたいです」と笑顔を見せた。（チョンブリ／谷口愛純）