シャツに光るユニオンジャック

◇米国女子◇トラストゴルフ スコットランド女子オープン 事前情報（27日）◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6584yd（パー72）

今週から2試合続くリンクスでの戦いは、畑岡奈紗にとって正念場になりそうだ。もともと得意とは言い切れないリンクスコース。「先週はあまりいい感覚がなかったので、より我慢が必要になってくると思う」と警戒する。

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初めてリンクスでプレーしたのは2018年のこの大会。当時は「考えることが多くて疲れた。3試合くらいやった感覚」と疲れを見せ、59位で終わった。今年も硬い地面や傾斜の強いグリーン、アゴの高いバンカーを警戒しながらコースチェック。次週の「AIG女子オープン（全英女子）」までのスコットランド2連戦に向けて準備を進めてきた。

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アゴの高いバンカーはリンクスのくせ者

「この2週間、風対策は必要になる」と、4UTの代わりに4Iを投入予定。硬い地面への対応策として、バウンスを削ったウェッジと60度も用意してきた。予想よりも地面が湿って柔らかいため今週の本番で登場する機会はなさそうだが、全英女子も見据えて練習ラウンドでテスト済み。「来週に向けて課題も見つかると思う。リンクスに慣れて、いい状態で来週を迎えられたらと思います」と話す。

リンクス克服なるか

クラブに加え、スコットランド連戦の後押しになってくれそうなのが着用するゴルフウェア。契約するアドミラルは英国発祥のスポーツブランドで、シャツにはユニオンフラッグのデザインが光る。火曜はロックバンド「ビートルズ」とのコラボウェアをお披露目し、「アドミラルさんも力を入れていると思うので」と、背中を押されるようだった。

前週の「アムンディ エビアン選手権」では、調子が万全でない中でも最終日に「66」をマークして15位に食い込んだ。「まずは予選通過。我慢強くいけたらと思います」と逆境こそ、ツアー6勝の腕の見せ所だ。（スコットランド・アーヴィン／谷口愛純）