国内男子ツアー

練習日の食あたりも乗り越え、金鍾徳がつかんだツアー4勝目/サトウ食品NST新潟オープン

2004/07/26 12:00

「刺身だけはよけておいたよ」

若いころは、器械体操の選手。転向して、本格的にプロゴルファーの道を目指したのは、韓国で成年男子に義務付けられている、2年間の兵役に就いた後だった。デビューは24歳と遅咲きだが、97年にアジアンツアーの資格で参戦したキリンオープンで日本ツアー初優勝。以来7年間、国内シードを保っている。

43歳を迎えた今でも若々しさを保っていられるのは、毎日のトレーニングと、毎晩欠かさない1杯の熱燗と「おいしいものを、たくさん食べること!」身長175センチ、体重65キロとスリムだが、これでけっこうな健啖家なのだ。

韓国料理のキムチ、サムゲタン、焼肉・・・。日本料理も大好物で、2日目の夜は仲の良い韓国人選手たち と、新潟市内でちゃんこ鍋をつついた。3日目の夜は日本食を食べたが、突き出しで出た「刺身だけはよけておいたよ」。

大会週の火曜日、和食店で食べた刺身にあたってひどい食中毒症状。あの時の苦痛を思い出し、「もう 、しばらく刺身はいいよ・・・」と顔をしかめたが、そんなハプニングも軽々と乗り越えつかんだ日本ツアー通算4勝目だった。