2014年 サイバーエージェント レディス

史上初!首位に並んだアマ2人の対照的な「最終日かく戦う」

2014/05/03 17:43
日本女子アマの決勝ではなく・・・国内女子ツアーの最終日を2人のアマチュアが首位で迎える

国内女子ツアー「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」の2日目、2週前に優勝を果たした勝みなみと同じ、アマチュアの日本代表メンバーで活躍してきた堀琴音(18歳)と森田遥(17歳)が通算8アンダーの首位タイで並んだ。

アマチュア選手が首位で最終日を迎えるのはツアー史上3度目だが、アマチュア2人が首位に並んで最終日を迎えるのは初めてのこと。最終日最終組にアマチュア選手が入るのは2002年以降14度目だが、2人が同時に最終組に入るのはやはりツアーに残る記録では初めてのこととなる。

2日目も最終組でラウンドした森田は、最終18番で1.5メートルのバーディパットを外し、悔しさを滲ませながらホールアウトしてきた。「明日も最終組ですが、特別緊張することはなくラウンドできると思います。昨日、今日と最終ホールが良くないので、明日は18番で良いプレーをしたいです」。アマチュアながら、すでに最終ホールで笑顔のフィニッシュをイメージしている。

一方の堀は「まさか自分が最終日の最終組に入れるなんて。昨日初めて(ツアーで)60台のスコアが出て、今日はさらに良いスコアなので少しゴルフが上手くなったのかもしれないです。今週の目標は30位以内に入ることです。明日、何が起こるか分からないので目標は変えずに頑張ります」と、初々しさあふれる話しぶりが印象的だ。

「森田さんは私よりも実力も上ですし、一緒に回る申智愛さんは世界で勝ってきた方なので、2人の良いところを少しでも吸収できるように勉強したいです」

森田よりも年齢は1つ上の堀だが、現時点での力関係を謙虚に受け止めている。しかし、ジュニア時代から彼女たちのゴルフを見てきた関係者は「負けず嫌いという点では両者互角だ」と明かす。

注目が集まる決戦の最終日。堀が優勝した場合は18歳と62日、森田が優勝した場合は17歳と289日での達成で、どちらも勝の15歳293日、キム・ヒョージュ(韓国)の16歳232日に次ぐ3番目の年少優勝記録となる。(千葉県市原市/本橋英治)

<最終日を首位で迎えたアマチュア選手>1998年ツアー制度施行後
2005年 諸見里しのぶ「中京ブリヂストンレディスオープン」1位→3位タイ
2006年 藤本麻子「大王製紙エリエールレディスオープン」 1位タイ→10位タイ
2014年 堀琴音森田遥「サイバーエージェントレディス」 1位タイ→?

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