賞金女王争いへの意識は一旦捨て、高額賞金がかかる一戦に臨む横峯さくら

今年から4日間競技で実施される24日（木）開幕の国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は、賞金総額もツアー最高額に並ぶ1億4,000万円（優勝賞金2,520万円）にアップ。今シーズンも残り6試合に迫る中、賞金女王争いの動向にも注目が集まる一戦だ。

トップで独走する森田理香子を追う急先鋒は、約2,170万円差の同2位につける横峯さくら。今大会は2010年を制しているほか、07年から3年連続でトップ10を外していない。昨年もプレーオフで敗れての2位と、会場のマスターズゴルフ倶楽部との相性は抜群なだけに、今週に寄せられる期待は高い。

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しかし、当の本人は「毎年ラフも長いし、難しい印象しかない」と、相性の良さには否定的。「（時期的に）そのあたりで自分の調子が上がっているのかな、と思う。毎年、それが噛み合っているだけだと思います」と、過去の好成績の要因を冷静に見つめていた。

では、気になる現在の状態は？「先週もショットが思うようにいかなかったし、そのあとのカバーも出来ていなかった」と、辛くも50位タイで予選通過した先週を引き合いに出す口調は重い。賞金女王争いについても、「調子がすごく良ければ“狙います！”と言えるけど、今はそういう状態ではないので・・・頭の中にありません」。周囲の期待と喧騒をよそに、歯切れの悪い言葉に終始した。

「一度、目標を下げて、少しずつ上げていく方がいいのかなと思う。1日1日をクリアしていきたい」。無欲の境地から臨む今週、対峙する相手は自分自身だ。（兵庫県三木市／塚田達也）