プロとして初の予選通過を果たした森美穂。まずは一つのステップをクリアした（写真は初日）

森美穂が初めてレギュラーツアーに出場したのは、07年の「フジサンケイレディス」。今から6年前、中学3年の春にまで遡る。

09年の日本ジュニアを始め数々のタイトルを手にし、アマチュア時代にレギュラーツアー26試合に出場して、12回の予選通過。将来を嘱望された森だったが、プロとして参戦する最終決断を下してからレギュラーツアーへの道は険しくなった。

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初受験となった11年のプロテストは、ファイナルの最終日まで進むことができずに落選し、同年のQスクールはファースト止まり。翌年のプロテストもファイナルまで進んだが、今度は合格ラインに5打届かず涙を飲んだ。同年のQスクールでようやくサードまで進んで、TPD単年登録をし、今季からようやくプロとしてのレギュラーツアー出場が実現した。

5戦目の今大会で、森は初めての予選通過を果たした。ホールアウト直後はカットライン上に居たため、半信半疑といった様子だったが、徐々に選手たちがホールアウトして予選通過の確証が強まってくると、少しずつ笑顔が見えてきた。

レギュラーツアーの出場権がなかった年は、戦いの場を求めてアジアン女子ツアーに参戦するなど苦労を重ねてきたが、まずは今週ひとつのステップをクリア。初のレギュラーツアー賞金をきっかけとして、さらなる活躍に繋げたい。（北海道苫小牧市／今岡涼太）