昨季女王・佐久間朱莉が見つめる佳境のタイトル争い 「正直、結構差は開いちゃっている」
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント事前(29日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)
会場の埼玉は、今季一番の冷え込みとなった。日中でも10℃台前半までしか上がらず、佐久間朱莉は薄いダウンジャケットを引っ張り出し、この日のプロアマ戦に臨んだ。それでも今週は、車で40分ほどの自宅から通う地元開催。「すごくホットな気持ちでこの大会を迎えています」。明るい表情からも、開幕を心待ちにする様子が伝わってきた。
年間女王として臨んだ2026年シーズンも、残すところ5試合となった。ツアーNo.1を決める女王レースも、いよいよ佳境を迎えている。現在はトップを独走する桑木志帆を、2位の佐久間が追う構図。前週の「マスターズGCレディース」を桑木が制し、同大会3位だった佐久間との差は約1079ptまで広がった。今週は、その桑木が不在。自然と注目も高まるが、佐久間はいたって冷静に、自身の置かれた状況を見つめている。
「正直、結構差が開いちゃっているので。自分が残りの試合でいいプレーをしたい気持ちの方が、今はすごく強いんです。女王レースは1回置いておいて、残りの試合であと一つでも勝ちたい」
前週はショットの感触が芳しくない中でも、ショートゲームでスコアをまとめ優勝争いに食らいついた。今もまだ、ショットに劇的な変化があったわけではない。それでも初日に向け、スイング時の切り返しで身体が浮かないことを意識しながら、好転へのきっかけを探し続けている。
地元での優勝は、23歳にとって目標の一つでもある。「やっぱり気合いの入る大会。(埼玉県で勝つ)チャンスは1年2回しかないけれど、数少ない中で手にしたいと思う」。女王争いがあっても、佐久間が向き合うのは目の前の一試合。1年前もそうやって、初の戴冠へとたどり着いた。追う立場になっても、その姿勢は変わらない。 (埼玉県飯能市/中村文香)