「スピってない」けど頼もしい 原英莉花は過去2勝を支えた神社に手を合わせて難関突破へ
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(9日)◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川)◇6755yd(パー72)
コースのある石川県に入った7日(月)、原英莉花は食事をしようと小松市内にあるお店を目指した。到着するやいなや、お目当てだったはずの海鮮料理よりもすぐ近くの安宅住吉神社に驚いたそうだ。
「私が落ち込んでいた時期に知り合いから、『これいいよ』『勝つよ』ってお守りをもらって、本当に勝っちゃったんです。(2年後にも)『勝ったから、また持ってきたよ』って言われて、それでまた…」。2021年「大王製紙エリエールレディス」、23年「日本女子オープン」といずれも久々の優勝を飾った裏にあった出来過ぎたストーリー。「スピってないですよ!」と冗談めかしつつ、不思議な巡り合わせにはうなるしかなかった。
キャリアの苦しい時期を支えた貴重なタイトルだったからこそ、「やっと自分でお礼を言えました」と清々しい表情で話す。今回はお守りも自ら購入。同神社は、歌舞伎『勧進帳』の舞台である「安宅の関」にあることから、源義経と弁慶一行が関所を突破した故事にちなんで全国唯一の難関突破の守護神として知られている。今季初の国内ツアー参戦を前に、力強く背中を押してもらった。
日本女子オープン2勝を含め、日本ツアー5勝のうちメジャーで3勝をマーク。特にシーズン終盤のビッグトーナメントで抜群の勝負強さを発揮してきた原にとって、「日本女子プロ選手権」はまさに“難関”でもある。過去7度の出場でベストフィニッシュは2024年の17位。国内メジャー4大会では唯一トップ10入りがない。
毎年開催コースも変わる試合だけに、「(どのコースも)本当に難しかったですし、自分の調子があまり良くない時だった」という部分が占める割合も大きい。その点、主戦場の米ツアーから6カ月ぶりに帰国してギアの調整も入念に行った今週は「自分の状態も結構いいかなと思うので楽しみ」と言える。
片山津GC白山コースは2015年「日本女子オープン」にアマチュアとして出場し、予選落ちを喫した舞台でもある。「天候もいろいろあると思うので、無茶しなければ良き!」と肩の力を抜いて戦う。(石川県加賀市/亀山泰宏)