乗れなかった飛行機を見上げた11年前 勝みなみは“日本人初”アジア枠で片山津に挑戦
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(9日)◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川)◇6755yd(パー72)
ここ片山津GC白山コースで開催された直近のツアートーナメントは2015年「日本女子オープン」。当時17歳で鹿児島高の2年生だった勝みなみは、アンダーパーフィニッシュが3人のみの超ハードセッティングを通算3オーバー11位で堂々と戦い抜いた。72ホール目の18番は深いガードバンカーからのチップインバーディと派手な締めくくりだったが、本人がはっきり覚えている風景は、ちょっぴり哀愁も漂うものだから面白い。
「最終日の優勝争いで、お三方がプレーオフをやられていて…。それをずっと待って、自分が乗る予定だった飛行機が飛んでいった記憶はあります。『(本来なら)あれに乗ってたのかな…』って」。チョン・インジ、イ・ミヒャン(ともに韓国)、菊地絵理香による三つどもえのプレーオフ決着を待って、ローアマとして表彰式に出席。コース近くの小松空港から飛び立った機体が、すっかり日が落ちた上空で小さくなっていく様を見ていることしかできず、その日はコース近くの温泉地に1泊したという。
大会は異なるものの、11年ぶりに片山津へ戻ってきた。プロになって優勝を重ね、2023年からは米ツアーに主戦場を移すなど立場は大きく変わった。さらに今週は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が特に認めたアジア地域の女子プロゴルファー、いわゆる「アジア枠」での出場でもある。協会の創立50周年だった2017年大会から設けられた同出場資格は世界ランキングなどを基準に選考しており、日本人選手に適用されるのは初めてだったりする。
出場権を付与してもらった感謝とともに口にしたのは、これまでの国内ツアーへのスポット参戦時と少しだけ変わるメンタリティの部分。「言葉の響きだけで、なんか気持ちが全然違うかなって。挑戦者みたいな気持ちで臨めるかなと思います」と笑顔でうなずく。さながら海外ツアーからの招待選手。2021年から連覇した「日本女子オープン」に続く国内メジャー3勝目をつかんで米ツアーにカムバックできれば、最高にカッコいい。(石川県加賀市/亀山泰宏)