木戸愛「自分にすごく悔しい」 14年ぶりのツアー最長ブランクV逃し6度目の2位
雨のプレーオフ3ホール目で福田萌維がバーディを決めると、木戸愛は拍手をして、自分のボールを拾い上げ、ハグで祝福した。18番グリーンサイドで応援してくれた山城奈々らプロ3人を逆に労い、テレビ電話がつながっていた笠りつ子とともに感謝の言葉を告げた。
ツアー最長ブランク優勝となる2012年「サマンサタバサレディース」以来14年ぶりの2勝目を逃しても、勝者や仲間に礼を尽くす36歳。叱責したのは自分自身に対してだけで「自分にすごく悔しいです。気持ちというより技術にです」と力不足を嘆いた。
首位との3打差を追いかけた最終ラウンドは圧巻だった。1番で7mを沈めてバーディ発進すると、4番と8番(ともにパー3)からの2連続で前半「30」の猛チャージ。バックナインも1バーディのみと停滞する一方で、17番はグリーン左下の深いラフから2.5mに寄せてパーセーブするなど粘り抜き、ボギーなしの「65」でプレーオフに持ち込んだ。
悔いが残るのは3ホールに及んだプレーオフ。打ち下ろしの右ドッグレッグとなる、3日間通算で難度2位の18番でティショットが1度もフェアウェイに収まらない。最後は左ラフに曲げ、2打目をハーフトップしてグリーン右手前に外し、アプローチを寄せきれずに敗戦を迎えた。
前回の優勝から、2位は吉田鈴に2打差で敗れた6月「ヨネックスレディース」以来6度目となった。あと一歩届かなかった戦いを「いい経験になりました」と振り返る。「勝負は時の運」という格言などには耳を貸さず、“力不足”を克服する努力を続けていく。(岐阜県瑞浪市/加藤裕一)