49歳・大山志保が20mのパットねじ込み予選通過 菅楓華、神谷そらを驚かせた
◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 2日目(5日)◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜)◇6531yd(パー72)◇晴れ(観衆4149人)
大山志保が劇的に予選通過を決めた。暫定カットラインの通算2アンダーに1打足りずに迎えた最終9番。約20mのバーディパットを前に「これを入れなきゃ通れない」と腹を括った。入れたいと思って入る距離ではない…が、ドラマは起こった。打った瞬間「アッ!」と声が出た。強いと思った。ところが、「乗ってる、乗ってる!」と下りフックラインを描くボールを目で追い、最後の一転がりでカップに消えると両手を突き上げた。
今季初の現地待機による繰り上げ出場。元賞金女王は初日を終え、この日に菅楓華、神谷そらと同組になったことを喜んだ。日本女子ゴルフの次世代を担う2人と回るとあって「若い子に負けちゃいけない」と、シャツは“燃える赤色”で、最近お決まりのハットではなく「ラインをしっかり読みやすい」サンバイザーにした。結果的にスコアは「69」の2人に及ばぬ「71」だったが、底力は見せた。スタート10番(パー5)のティショットはランディングエリアがダウンスロープでキックに恵まれたとはいえ、菅を約20yd、神谷を2ydほど上回ってみせた。
頑張る49歳の熱は周りにも伝わった。特に宮崎で同郷の菅にとって大山は伝説的存在。28歳も年下のため全盛期のプレーは知らないが、オフに2度、ラウンドをともにしたことがある。試合で初の同組を経験して「私より平均して10ydは飛ぶ。(神谷)そらちゃんにもついていって…本当にすごい」と舌を巻いた。大山の最後のバーディは「お願い、入って」と祈り、一緒に大喜びした。
思わぬ応援団もいた。国内男子ツアー通算6勝で大山と同い年の近藤智弘。大山が日大卒、近藤が専大卒ながらかつてナショナルチームで一緒だった。プロアマ戦が行われた開幕前日に顔を合わせて、予選2日間の現地応援を約束したという。大山に「近藤君、まさかシニアに行かないよね」と言われたそうで、「もっと(レギュラーツアーで)頑張って欲しいようで…。彼女は本当にポジティブ。会うといつも背中を押されるんですよね」と苦笑い。それでも、最後は大山と一緒にバンザイするなど「初めて」というロープ越しの応援を満喫していた。(岐阜県瑞浪市/加藤裕一)