男子「前澤杯」に「日本女子オープン」最終予選も出てツアー皆勤25戦目 青木瀬令奈が休まない謎
◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 事前(3日)◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜)◇6531yd(パー72)
青木瀬令奈は前日2日に2日間競技の「日本女子オープン」最終予選で本戦出場を決めると、会場の千葉・袖ヶ浦CCから車で岐阜までやって来た。運転は大西翔太コーチに任せたとはいえ、長時間移動は楽ではない。「(愛知の)セントレア空港まで飛行機で移動したかったんですけど、それじゃあプロアマに間に合わないし」。先週「ニトリレディス」で4日間完走(28位)して、最終予選、この日朝からはプロアマ戦18ホール…。
今季は女子ツアーのオープンウィークを利用して、4月に男子ツアー「前澤杯」にも出た。そして女子ツアーは1試合も休まず25試合目。20代だった2022年以来、2度目のシーズン皆勤に突き進む33歳。「みなさんに言われます。“何で休まないの?”って」。出続ける理由を探して困ったように笑った。
プロ1年目だった2011年から4年間、下部ツアー暮らしが続いた。「それがあってレギュラーツアーに“出られるありがたみ”がまずあります。出続けたら(優勝の)チャンスがある。それに出ることで何かきっかけがつかめる」。重度のアレルギーで無期限休養を余儀なくされた同学年の岡村咲の名前を出し「出たくても出られない人がいる。それは背負っていきたい」と言う。
プロ意識も強い。「年間に37試合あったとして、私には37分の1でも、大会スポンサーさんには1分の1。その大会しか見に行けないファンの人にも1分の1ですからね」
153cm、50kg。今季ドライビングディスタンス224.67yd(93位)の“飛ばないプロ”は、体力自慢ではない。故障もけっこうある。24年秋には足首痛で3試合欠場し、昨季は開幕前に両足の種子骨骨折が判明した。「明治安田レディス」初日の7月16日朝には車の追突事故に見舞われて、むち打ち症状を負った。8月初旬「北海道meijiカップ」で途中棄権の原因になった右目の角膜損傷の影響は今も続いている。
「年齢に対する概念が元々薄いんです。それにどうしても無理なら、休みますし」。令和の時代に不似合いな平成5年生まれの考え方は、少し昭和っぽさすらある。「昭和か。そうか。私、昭和の人好きですよ。今じゃコンプライアンスとかいろいろ言われますけどね」。青木は“昭和スタイル”という表現を気に入ったように笑った。(岐阜県瑞浪市/加藤裕一)