2026年 北海道meijiカップ

「先入観は可能が不可能になる」 藤田かれんの待ち受け画面は大谷翔平を育てた言葉

2026年 北海道meijiカップ 2日目 藤田かれん
ボギーなしの「69」で優勝戦線に浮上した藤田かれん

◇国内女子◇北海道meijiカップ 2日目(8日)◇札幌国際CC島松コース(北海道)◇6709yd(パー72)◇曇り(観衆2680人)

第2ラウンドの平均スコア「3.4381」と難度1位となったパー3の前半2番で、藤田かれんは4個しか生まれなかったバーディの1つを奪った。実測205ydで、ピン位置は左エッジから3yd。しかもティイングエリアからピン方向へ、中間地点に1本の木が立つ。フェードヒッターの藤田には厳しいシチュエーションだが「木はあまり気にならなかったんです」と言う。グリーンセンターを狙ったショットが右からの風に流され、左カラーへ。4mのチャンスを決めきった。

5番で奪ったバーディも会心だった。106ydの2打目を52度のウェッジでピンそば1mにつけた。実測173ydの17番(パー3)では5Iでピン上6mにつけ、3つ目のバーディを奪った。「今日はショットメーカーの部分を見せることができたと思います」。そう言って胸を張る25歳の表情は凛々しい。

2026年 北海道meijiカップ 2日目 藤田かれん
会心の3バーディ

プロ5年目の今季、ドライビングディスタンスは251.86ydの7位。切れのいいスイングからビッグドライブを放つポテンシャルの飛躍を、心の弱さが邪魔してきた。何かにつけての口癖は「私、ネガティブなんで…」。良いスコアが出れば、翌日が怖い。優勝を経験した女子プロ仲間に相談してきたが「私、そんなこと考えたことないよ」という“無回答”がほとんど。それならと本やインターネットでポジティブな言葉を探して、そうなるように心掛けてきた。

今は気持ちが前向きになるエッセイを愛読している。昨年ハマったのはMLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手について書かれた本だ。「(表紙が)青いのと赤いのが2冊あって」と恥ずかしそうに明かす。大谷選手が高校時代の恩師に言われた『先入観は可能が不可能になる』という言葉を写真に撮って、スマートフォンの待ち受け画面にしている。

2026年 北海道meijiカップ 2日目 藤田かれん
大谷翔平選手が大切にする言葉を胸に初優勝へ

「最近はネガティブという言葉自体をなるべく使わないようにしています。今日は打つ前に結果を考えず、振り切れました」。この日、蛭田みな美と2人だけだったノーボギーラウンドがうれしい。通算3アンダー、首位と2打差の4位で迎える最終日。残り18ホールもポジティブに初優勝まで駆け抜けたい。(北海道北広島市/加藤裕一)

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