桑木志帆はグリーン攻略 6打差逆転へ「もっと風が吹いてほしい」
◇日台女子ツアー共催◇台湾ホンハイレディース 3日目(14日)◇オリエントG&CC(台湾)◇6720yd(パー72)◇晴れ(観衆3997人)
少し日の傾いた練習グリーンで、手を休めた桑木志帆が大型ビジョンに映るトップグループに見入っていた。ホールアウト時点で7打あった首位との差は、ただ一人の通算アンダーパー菅楓華との6打になった。大逆転Vの可能性を抱きつつ、パッティング練習を再開した。
通算7オーバーの首位と10打差23位から、最終組の7組前を回った。1番(パー5)で230ydからピン左20mに2オンさせ、バーディパットは2.5m残ったが沈めた。7番(パー3)、10番(パー5)はともに3mを決めるなど「78」をたたいた前日に4度もあった3パットはゼロに。グリーン上のパフォーマンス向上が4バーディ、1ボギーの「69」につながった。
昨季こそ7位だったが、24年まで3年連続予選落ちの苦手な開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で、今年も3打及ばず予選落ち。芝目の強い高麗グリーンに「ショットの調子が良かったのに、パットが怖くて打てなくて」2度の3パットに加え、チャンスを決めきれなかった。今週、同じ南国の台湾で芝はバミューダに変わったものの、傾斜とうねりがきついグリーンに予選2日間は苦しんだ。
「ダイキンの後、パットで気づきがあった」とストロークを、より体幹を意識したものに修正した。バミューダ芝との相性も「ベント芝っぽくて打ちやすい」と好感触があり、タッチは合っていた。あとは選手全員を悩ませるアンジュレーションへの対応だけ。この日朝の練習グリーンではパットを打ち始める前に数分間、体の向きや立つ場所を変えながら両足の裏で慎重に傾斜を確認していた。
ツアー初勝利を含む3勝とブレークした2024年を受け、年間女王争いが期待された昨季、0勝で年間ポイントランク9位と不完全燃焼に終わった。今季の目標は少しでも早くまず1勝。6月にカリフォルニア州の名門リビエラCCで開催される「全米女子オープン」出場へ、現在80位の世界ランキングを出場資格75位以内(2025年実績)まで押し上げたい。「明日、もっと風が吹いてほしいです」。荒れる我慢大会での大まくりをひそかに狙って、最終日を迎える。(台湾・桃園市/加藤裕一)