2025年 大王製紙エリエールレディスオープン

“最強未勝利”から4勝の大ブレーク 佐久間朱莉・初女王への軌跡

2025年 大王製紙エリエールレディスオープン 年間女王への軌跡

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6595yd(パー71)◇晴れ(観衆2026人)

プロ5年目の佐久間朱莉がシーズン最終戦を残して、初の年間女王に輝いた。昨季は未勝利ながら年間ポイントランク8位。“未勝利最強”とされて迎えた今季、期待通りのパフォーマンスで4勝をマーク。22歳が駆け抜けたシーズンを振り返る。

「食あたり」で迎えた開幕戦

佐久間は3月の国内ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の前週、試運転で臨んだ台湾女子ツアー「TLPGAプレーヤーズ選手権」参戦中の2月28日(金)に40度の高熱を出し、帰国後の検査で「食あたり」と判明。体重2kg減で迎えた国内初戦は通算1アンダー15位に終わる。

開幕6戦目「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝

2025年 KKT杯バンテリンレディスオープン 最終日 佐久間朱莉
大ブレークの始まりとなったプロ5年目での初優勝(Atsushi Tomura/Getty Images)

開幕5試合を予選落ちなし、2度のトップ10で迎えた4月「KKT杯バンテリンレディス」で通算11アンダーでツアー初優勝。4回の2位を含む27回のトップ10を経て、通算130試合目(アマチュア7戦含む)での歓喜に「なかなか勝てず苦しい時間が長かったけど、自分を信じてやってきて良かった」。メルセデスランキング(MR)は4位に浮上した。

完全Vで2勝目! 初のポイントランク1位に

2025年 ブリヂストンレディスオープン 最終日 佐久間朱莉
“完全優勝”でポイントレースを引っ張る立場に

5月「ブリヂストンレディス」で2勝目を飾る。初日から首位を守り切る通算20アンダーでの完全Vに「初日(5月22日)が父(浩太郎さん)の誕生日だったのでいいプレゼントになりました」。女王レースで2位の神谷そらに227.98pt差をつけ、今季初めてトップに浮上。以後は陥落することなく、ゴールを迎えることになる。

今季唯一の2週連続予選落ち

シーズン2勝目の翌週「リゾートトラストレディス」から「ヨネックスレディス」で今季唯一の2週連続予選落ちを喫した。連続予選落ちは23年10月「スタンレーレディス」から「樋口久子 三菱電機レディス」まで(4週)の約1年7カ月ぶり。「宮里藍 サントリーレディス」は3位となったが、47位の「ニチレイレディス」後にランク2位の神谷とは67.28pt差に再接近した。

「アース・モンダミンカップ」で3カ月連続優勝から再点火

2025年 アース・モンダミンカップ 最終日 佐久間朱莉
シーズン中盤の3勝目から一気に加速

6月「アース・モンダミンカップ」を通算11アンダーで今季3勝目。初優勝から3カ月連続で勝利を重ねて、シーズン賞金額も自身初の1億円を超えた。「年間女王になるために、シーズン5勝が目標」と語り、7月「資生堂・JALレディス」3位、「ミネベアミツミレディス」7位と3週連続トップ10。その時点でランク2位の神谷を521.40pt差に引き離す。

夏場にライバルが小祝→山下→神谷と変遷

7月「明治安田レディス」で今季初優勝を飾った小祝さくらがランク2位浮上。米ツアーメンバーの山下美夢有が8月初旬のメジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」で優勝(国内メジャーの2倍800pt獲得)し、今季メジャー全戦予選通過とポイントを稼ぎ、AIG翌週の今季国内初参戦「北海道meijiカップ」で4位となってランク2位に突如出現した。254.49pt差まで接近されたが、山下はその後の国内参戦が10月末の日米共催「TOTOジャパンクラシック」のみとあって、9月中旬「住友生命Vitalityレディス」後に神谷がランク2位に再浮上。佐久間との差は301.39ptだった。

空前の11打差圧勝で独走態勢を固める

2025年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日 佐久間朱莉
圧倒的な強さを見せつけた4勝目

3週前の10月「マスターズGCレディス」で2度目の完全Vとなる今季4勝目。通算25アンダーで今季および4日間大会最大タイの11打差という圧勝に「今の課題にフォーカスし、いい集中力でプレーできた」。翌々週「TOTOジャパンクラシック」を終えて、ランク2位の神谷との差は今季最大640.17ptまで拡大し、女王戴冠へシーズン残り3戦を前に圧倒的優位に立った。

678.97pt差の最大リードから初の年間女王へ

2025年 大王製紙エリエールレディスオープン 2日目 佐久間朱莉
最終戦を残して女王戴冠を決めた

前週の「伊藤園レディス」を8位で終え、神谷との差はシーズン最大の678.97ptに。最終戦へ持ち込むには優勝が必須だった神谷が予選落ちに終わったため、2日目の第2ラウンド終了時点で初の女王戴冠が決定した。

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