出場決定は4日前 開幕前日に現地入りの15歳アマ廣吉優梨菜が5位発進
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープン 初日(2日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆3977人)
午後スタート最終組で回り、夕闇迫る中でホールアウトした廣吉優梨菜は満足そうだった。「きょうはショットがすごく良くて、ほとんどパーオンできました」。グリーンを外したのは17番(パー3)だけだが、それもボールはカラーにあったから、実質的にはパーオン率100%。ナショナルチーム7人のうち3人が現在開催中の「世界女子アマチュアチーム選手権」(シンガポール)に出場中。15歳は「“ナショチ”のユニホームを着て、ここに出られることを誇りに思います」と言う。それも初日、ボギーなし「67」で5位なら申し分ない。
当たり前のように出場できたわけではない。大会最終予選では2打足らず、落選。繰り上がり出場を願う立場だった。「私は最初(順番待ち)9番目だったので“厳しいな”と思っていました」。ところが国内ツアーは今季、複数回優勝者が2人だけという大混戦。前週「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、メルセデスランキングによる今大会出場権を持っていた菅楓華が今季9人目の初優勝者となり、ツアー優勝者との資格重複が発生したことで、廣吉は最終予選会通過者66人の枠に滑り込みが決定。実に4日前のことだった。
その時、廣吉がいたのは滋賀の国体会場。福岡県の少年の部代表として個人優勝、団体3位が決定したのは2日前の9月30日。前日1日に現地入りして練習ラウンドを消化し、出場にこぎつけた。
日本ゴルフ協会主催の今大会は距離測定機器の使用が認められておらず、この日は慣れない歩測で残り距離を計算した。「前半はバタバタしましたが、後半になって落ち着いてできるようになりました」。ローアマ、優勝争いが見える位置で滑り出した。「まずは予選通過。それができたらどんどん上を目指したい」。ようやく落ち着いてきた15歳が残り3日に思いをはせた。(兵庫県三木市/加藤裕一)