ゲーム好きの20歳

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目(8日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6611yd（パー72）◇晴れ（観衆1556人）

ゴルフの練習後、宮澤美咲は毎日、趣味でもあるゲームに没頭する。今週の大会期間中もその過ごし方は変わらず、前夜も約3時間、任天堂が発売する「Nintendo Switch」の対戦アクションゲーム「スプラトゥーン」で中学からの友人とオンラインで遊んだ。

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ただ、今週は地元・北海道での大会だったのと、その友人が地元テレビ局でカメラマン助手をしていたこともあり2人は会場で遭遇した。「お互い仕事で会うのは初めて」だった。

宮澤は「水曜日くらいに、もしかしたら土曜日に(撮影で)会場に行くかもしれないって言われて。じゃあ予選通過はしないと、と思っていたら、最終組を追いかけることになったと言われて。じゃあ頑張って最終組に、と思っていた」

カッコいい姿を見せられるように

そんな思いで入ったこの日の最終組でのプレー。友人に向けて「カッコいい姿を見せなきゃ」と意気込み、序盤3番(パー5)でバーディを先行せた。

7番で3オン3パットの悔しいダブルボギーは喫したものの「しゃーない」と残りの2ホールでバーディを奪う戦略に切り替えた。そして、9番で110ydをピン左横2mにつけて前半イーブンに戻して折り返した。

自然と笑顔でプレーした

12番(パー5)で3つ目のバーディを奪い、16番では125ydの2打目をピン横1mにピタリ。ツアーでは初めての最終組でのプレーに「スコア落としちゃうかなと不安もあった」が、ショット、パットと大きく乱れることなく「70」でホールアウトした。

首位を走る小祝さくらと2打差の通算9アンダー2位で迎える最終日。「優勝はしたいけど、周りのことを気にせず自分のことだけを考えていけたら。その方がスコア伸びる気はする」と20歳は初Vへ構える。現実世界のゲームにも力を注ぐ。(札幌市南区／石井操)