なかなかかみ合わずに来た今季。今大会後に控える地元大会と所属先の大会に向けても踏ん張りどころ

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日（20日）◇マスターズGC（兵庫）◇6585yd（パー72）

ツアー1勝の河本結が7バーディ、ボギーなしの「65」をマークし、原英莉花と並んで7アンダーの首位で発進した。今季32試合に出場し、トップ10は「リゾートトラストレディス」の10位タイのみ。メルセデスランキングは68位と不振が続いていたが、2021年3月以来の首位の位置に「悪い流れから脱出できた気持ちです」と話した。

＜＜　下に続く　＞＞

年間シードを持っていなかった河本は出場の優先順位が変わる節目の9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子」で予選落ちしたが、気持ちは吹っ切れていた。「もうやるしかないって。どっちに転んでも自分を受け入れる準備ができたというか。『とにかくシードを獲りたい』『QTに行きたくない』という思いじゃなくて、目の前の1打をどうプレーするのか」

同世代の臼井麗香、新垣比菜とのラウンドは「心から楽しかった」

不安に見舞われるどころか「なんか根拠のない自信があります」とも言い、「オフに死ぬほど練習したけど成績が出なくて自信をなくして。『どうしよう』となっているときに色々本を読んで勉強をして、なんかそういう期間なのかなって。もう一つ上のステップに上がるための、人間力を磨くための時間なのかなって」。そうした思考に落ち着き、技術的にも「きょうのスコアが出てもおかしくないゴルフをずっとしていた」と言い切れた。

日々を過ごす上で「極力SNSを見るのをやめました」と明かす。これまでは入浴中にも携帯を見て他人の行動を気にしていたが、「自分にとにかく集中しようと思って」。携帯を触っていた時間を、読書や音楽を流してリラックスする時間に変えた。

「自分のゴルフをするというか、目の前の一打に集中して、自分に集中して。やるべきことを積み重ねていくラウンドをしたいなと思います」。まずは最終日に向けて好位置をキープすることに目線を向けた。(兵庫県三木市／石井操)