GDO編集部が選ぶ2020年ゴルフ10大ニュース(女子編)
2020年にGDOが配信したすべての記事から、編集部が女子ゴルフの10大ニュースを選出。国内外で注目を浴びたゴルフ界の話題を振り返ります。
1位 コロナ禍で先行き見えないシーズンに 東京五輪は1年延期
1月に米ツアーの新シーズンがスタートしましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で同月30日に世界保健機関(WHO)が「緊急事態」を宣言。2月「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」から約6カ月のシーズン中断を余儀なくされました。
国内ツアーでは「ダイキンオーキッドレディス」が無観客での開催予定から一転中止となり、ツアー開幕戦は6月「アース・モンダミンカップ」になりました。試合数減少に伴い、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は異例となる2020年と21年の1シーズン統合を発表。また、「東京五輪」も1年延期となりました。
2位 笹生優花が2戦連続V 10代では宮里藍、畑岡奈紗に続く快挙
19歳の笹生優花が8月「ニトリレディス」でツアー2勝目を挙げました。10代での2戦連続優勝は1988年のツアー制度施行以降、宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙となりました。
また、9月「デサントレディース東海クラシック」でのドライビングコンテンストでは270ydを記録して優勝。高いポテンシャルを兼ね備えた大型新人に周囲は「女ウッズ」と呼んで話題となりました。
3位 渋野日向子「全米女子オープン」で惜敗
コロナ禍で12月に延期された「全米女子オープン」で渋野日向子が通算1アンダー4位。2日目、3日目と首位を守りましたが、最終日は2バーディ、5ボギーの「74」で回り、通算1アンダー4位でフィニッシュ。日本人初の海外メジャー2勝目には惜しくも届かず、涙をこらえました。
4位 原英莉花が国内メジャー2連勝
原英莉花が10月「日本女子オープン」で国内メジャー初制覇。11月の最終戦「JLPGAツアー選手権 リコーカップ」でも初日から首位を守る完全優勝で国内メジャー2連勝を遂げました。「練習と強い気持ちを持てば、ここまで上に来られる」と喜びをかみしめました。
5位 確固たる強さを見せた古江彩佳 年間3勝をマーク
古江彩佳が9月「デサントレディース 東海クラシック」でプロ初優勝となるツアー通算2勝目を挙げました。さらに11月「伊藤園レディス」で3勝目を飾ると、続く「大王製紙エリエールレディス」で2週連続V。14戦3勝と高い勝率で存在感を示しました。
6位 渡邉彩香が5年ぶりの復活優勝
国内ツアー開幕戦となった6月「アース・モンダミンカップ」で渡邉彩香が昨季賞金女王の鈴木愛をプレーオフで破りました。1Wの不振に悩まされ、賞金シード陥落も経験。苦しい期間を過ごしてきましたが、2015年「樋口久子 Pontaレディス」以来となる5年ぶりの復活優勝に涙を流しました。
7位 妊娠7カ月の横峯さくらがツアー出場
妊娠7カ月の横峯さくらが11月「TOTOジャパンクラシック」に参戦し、3日間54ホールを76位で完走しました。「お腹が大きくてもいいスコアで回れる、クラブの芯に当たらなくてもスコアは作れるんだなと思った」。21年2月に男の子を出産予定で、同9月のツアー復帰を目指します。
8位 連覇かかる「全英女子」で渋野日向子は予選落ち
前年覇者として海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」を迎えた渋野日向子でしたが、まさかの予選落ちを喫しました。初日から「76」「78」で回り、カットラインに3打届かない通算12オーバー105位に終わりました。硬いグリーン、吹き荒れる風、点在する96個ものバンカー…リンクスコースの洗礼を浴びました。
9位 申ジエが通算25勝目&史上最速で生涯獲得賞金10億円
韓国の申ジエが10月「富士通レディース」でツアー通算25勝目をマークしました。今年5月に右手首、6月に左ひじの手術を母国で受けましたが、アン・ソンジュ(韓国)の226試合を抜く、史上最速207試合目での生涯獲得賞金10億円突破となりました。11月「TOTOジャパンクラシック」では3日間ボギーなしの逃げ切り優勝も飾りました。
10位 畑岡奈紗は米ツアー3年連続優勝逃す
米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗は1月「ダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズ」でプレーオフの末に惜敗し、続く「ゲインブリッジ」も2位。好調な滑り出しでしたが、3年連続の優勝とはなりませんでした。それでも12戦に出場し、トップ10は5度を記録。賞金ランキング5位と安定した成績を残しました。