2番で2メートルのパーパットを外す谷口徹

国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」で、大会史上初の3連覇を狙う谷口徹が、通算7アンダーの首位タイで大会を折り返した。「良かったー。2番が終わった時点で、もうここには帰って来られないと思っちゃいましたよ（笑）」と、冗談とも本気ともつかない軽口が飛び出し、“嵐の週末”へ気分は上がってきたようだ。

初日から首位に立ったものの、この日の谷口は不安いっぱいのスタートだった。「1番はしょうがないけど、2番はフェアウェイからの7番アイアンがグリーン右奥のバンカーですからね。今日は、どうなっちゃうだろう？と思った」。その後はパーセーブを続けてチャンスを待ち、10番から4連続バーディを奪って息を吹き返した。

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「6メートルが入ってくれて。それまで我慢我慢で大変だったけど、やっぱりバーディ出ると元気が出ますね」。後半は別人のようなゴルフを見せ、6バーディ、1ボギーの5アンダー「31」。

「途中でスコアボードを見たら、天気も悪いし、上も伸びていなかったので、辛抱強くやっていればチャンスがあるんじゃないかなと思って耐えていた。これが、4連続に繋がったかもしれませんね」とラウンド中の心境を振り返った。

ボードを見る余裕の出た谷口は「なんか武藤も松村も予選落ちっぽいんですよね。最終日に優勝しても祝ってくれる奴らがいないと寂しいかな（笑）」と、練習仲間の心配もできるほど、気分は回復してきた。

大会3日目は、台風27号の接近などもあり、4日間でもっとも天候が崩れるという予報が出ている。「台風もきているので明日はどうなるか分からないけど、（優勝に）一番近い位置にいるのは自分なので、あとは調子云々よりも気持ちの問題だと思います」。通算19勝のベテランは、2連覇中のコースはもちろん、勝ち方だって十分すぎるほどに知っている。（千葉県千葉市／本橋英治）