開幕前日、ジャンボ尾崎も大雨のため9ホールで打ち切られたプロアマ戦に出場した。

今年4月の「つるやオープン」で、レギュラーツアー史上初のエージシュートに留まらない「62」を叩き出した尾崎将司。序盤戦に驚愕の話題を世間に提供したが、その後は10試合の出場で一度も予選通過が無い。

シーズンは早くも後半戦に差し掛かり、66歳の表情からは疲れの色はやはり拭い去れない。「基礎体力の欠如って感じだよ。練習は自分なりにやっているけれど、なかなか結果が出ないんだ。下半身の力が無いから気力につながらない」。

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今週はホストプロの一員となる「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」を戦い、期待も大きいはずだが「大きいかな？無いんじゃないの？」と苦笑いする。

それでも不屈の精神は健在だ。「いつも夢は見てる。エージシュートもあったけど、一番いい夢しか見ていない。身の程知らずかな…。まあでも、夢は“下”には設定しないよ」。試合に参戦するからには目標はあくまで優勝。キャリアで勝利を113も重ねても、飽き足りない。新しいギアが開発されたとなれば、誰よりも早く飛びつき、実戦でテストする姿が今もある。

「今は自分のゴルフが良くなる意欲はある。それが無くなったら終わりだよ。くじけたら、おしまい」。ジャンボの言葉は、いまも重い。（岐阜県加茂郡富加町／桂川洋一）