スコアを崩しても笑顔を絶やさないジェイ・チョイ。左はキャディさん

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」は、初日が雷雲のために早々にサスペンデッドになると、2日目も18時過ぎに突如雷雲が発生してサスペンデッドになった。初日は多くの選手がスタートもできない状態だったが、暫定で首位に立っていたジェイ・チョイ（米国）は、2日目のラウンド途中だが、予選落ちの危機に陥っている。

2日目の第2ラウンドのスタートを16時5分に迎えたジェイ。2番ホールでボギーを叩くと、4番パー5ではティショットをOB。その後もピンチが続きダブルボギーを叩いてしまった。

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各選手が大きくスコアを伸ばす状況で、ジェイは10ホールを消化してイーブンパーの暫定64位タイまで後退してしまった。雷雲接近でクラブハウスに引き上げてきたジェイは「もう、じぇんじぇんダメだよー」とこちらに話かけながら歩いてきた。

初日は好スコアに笑顔だったジェイだが、この日はスコアが悪くても笑顔は変わらなかった。そして、気になったのがジェイの日本語力。昨年のクオリファイを受けるまで日本に来たこともないというジェイだが、こちらが日本語で話しかけても大抵の言葉を理解し、即答する。

どこで覚えたのか聞くと「日本に来てからだよ」と。日本で生活をするようになったのが今年に入ってからだというので、普通に会話が出来るほどになったという。選手プロフィールにも趣味が「新しいものを探し、トライする事」だという。慣れない日本に来て、積極的に人と会話することで日本語を覚えてきたジェイは、「早く日本にもっと慣れたいし、優勝もしたいよ」と言う。

今年の目標はシード権の確保。そして「優勝もしたいし、何年か日本で戦って実力をつけてからアメリカ（米ツアー）に帰りたい」という目標も持っている。今週は早くも優勝争いからは脱落してしまったが、ジェイの吸収力と順応性を見ると、今年中に優勝することも夢ではないと思えてくる。（編集部：本橋英治）

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