ソン・ヨンハンの軸足は来季も日本 LIV不透明も「日本でまだ勝ちたいんです」
◇国内男子◇ANAオープン 初日(17日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇晴れ(観衆1836人)
米国での破産申請を発表したLIVゴルフのコリアンGCに所属するソン・ヨンハン(韓国)が、今後への思いを口にした。選手には約1カ月前に通達があったという。「1カ月くらい前から知っていました。お金の問題が終われば、今の『LIV1.0』から『LIV2.0』になる。スポンサーさんがいるよ、というのは(最終戦の)インディアナポリスでの選手会ミーティングの時に聞いたので」
ただ、選手たちにも今後のはっきりとした見通しは伝わっていないのが現状のよう。「いろんな話をしたんですけど、結局、分からない。良い方向にいってほしいんですけどね」と、少し心配そうな表情を見せた。
来季以降の見通しが立たない状況でも、日本ツアー(JGTO)で2勝を挙げる35歳には心に決めていることがある。「僕は基本的にJGTOがメインです」。今季からLIVゴルフに参戦した一方で、シード権を手放さないよう、前半戦もスケジュールが許す限り日本ツアーに出場してきた。ソンが年間ポイントランク65位以内で来季シード権を得るための出場義務試合数は「12」。ここまで5試合を消化し、ポイントランクは19位につけている。
本大会を含めシーズンは残り11試合。確実に条件を満たせるよう、参戦可能なアジアンツアーへの出場も見送る方針だ。「日本でまだ勝ちたいんです」。流ちょうな日本語で、そう言葉に力を込めた。
この日は6バーディ、1ボギー「67」で1打差2位発進。「パッティングが入ってくれて良かったと思う」と安堵の笑みを浮かべた。前週、母国・韓国で開催された日韓共催の「シンハンドンヘオープン」はグリーン上で苦戦し無念の予選落ち。そこで今週は「ラインよりも距離感が大事。そこだけを意識して」とシンプルな思考に変えたことが好転のきっかけとなった。後半13、15番では6mほどのミドルパットを沈めてスコアを伸ばした。
「今年は2位が2回あった。良いプレーができれば、良い週末にできるかなと思います」。存続に揺れるLIVゴルフの先行きが見えない中でも、軸足が日本という考えにぶれはない。まずは2023年以来、3年ぶりのツアー3勝目へ。好位置を週末につなげる。(北海道北広島市/中村文香)