アームロックでパッティング好調 出水田大二郎の“先生”は弟分と欧州ツアー選手
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目(29日)◇芥屋GC(福岡)◇7293yd(パー72)◇晴れ
ロングドライブを武器にする出水田大二郎は、長らくグリーン上で悩んできた。日本ツアーのスタッツによると平均パットは2024年に「1.7814」で全体61位、昨年は「1.7743」で54位だった。ことしの春、ついにしびれを切らす。5月の「関西オープン」で3日目を終えた後、パッティングのスタイル変更を思い立った。
幼いころからの盟友・香妻陣一朗にアームロック用の中尺パターを借り、翌日のラウンドで使ってみた。自分よりも18cm背が低い弟分のモデルは「めっちゃ短かった」にもかかわらず、すぐに手に馴染んだ。「フィーリングがすごく良くて、自分のものも作ってもらいました」。今季ここまでの平均パットは31位の「1.7494」まで改善。“悪さ”をする右手の動きが制御され「大オーバーや大ショートがなくなった」とタッチが合うようになった。
スコアを2つ伸ばして迎えたムービングデーの前半9番(パー5)、4Iでの2打目でピン右8mをとらえた後、イーグルパットはイメージとピッタリの軌跡を描き、真ん中からカップに収まった。20位から「67」で回り通算12アンダー。首位と5打差の8位で最終日に逆転のチャンスを残した。
出水田にとってのパッティングの“先生”は実はもう一人いる。今季DPワールドツアー(欧州ツアー)に参戦し、早くも初勝利を挙げた金子駆大は最高の手本。「彼のスタイルを“ほぼフルで”真似しています」と狭いスタンスとクロスハンドを見事にトレース。なかなか会えない後輩のインスタグラムの投稿を研究するにとどまらず、キャディを通じてパットの動画を拝借しているとか。「きのうも新しい動画をもらったところです。本人に直接会えたらできればレッスンを受けたい」と懇願した。
トップに立つのは香妻だ。「いいアドバイスをくれた“陣”には本当に感謝ですね」。あの日の恩をあだで返したっていい。(福岡県糸島市/桂川洋一)