2025年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ

「頭が真っ白で」ガッツポーズはお預けに 勝俣陵は仲間の祝福に涙

2025年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日 勝俣陵
独走ムードから苦しみながらも初優勝を遂げた勝俣陵

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日(28日)◇泉ヶ丘CC(大阪)◇6993yd(パー71)◇晴れ(観衆4102人)

決着の前夜。勝俣陵は日課のサウナに入りながら、「優勝したらどんなガッツポーズをしようかな…」とイメージを練っていたという。「僕、してました? 頭が真っ白になっちゃって」。短いウィニングパットを沈めて安どの笑顔を浮かべ、大きなアクションのないまま9年目での初タイトルの喜びに浸った。

2025年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日 勝俣陵
派手なガッツポーズはお預けに

単独首位から2連続バーディ発進。序盤でリードを5打まで広げ、後続と3打差に戻ってからのサンデーバックナインで大いに苦しんだ。11番のボギーで1打差に迫られ、14番のチップインイーグルで4打差に広げたものの、終盤にかけて試練の時は続いた。

15番では7mのファーストパットが1m強ショートし、パーパットがカップをそれてボギー。16番(パー3)でも1m強が右カップを蹴り、立て続けの3パットでスコアを落とした。リードは再び1打に縮まり、迎えた最終18番(パー5)。3mのバーディパットが外れて「優勝(の喜び)よりも恥ずかしかった」と苦笑いを浮かべたが、「69」の通算20アンダーで最少リードを守り切った。決着後に仲間たちから盛大にウォーターシャワーを浴び、「優勝したんだと思い、勝手に涙が出てきた」。こみ上げた涙と水でぬれた顔を、両手で覆った。

2025年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日 勝俣陵
30歳くらいから「しっかり勝てる選手に」と心に決めて練習に励んできた

中学2年まではリトルリーグに所属する野球少年。ひざに水が溜まるケガにより野球を断念し、父の勧めで中学2年の冬からゴルフに打ち込んだ。高校は地元・埼玉の強豪校、埼玉栄に進学。「かなり努力して、練習を頑張ったと思う」とゴルフ漬けの日々によりメキメキと腕を上げた。プロ転向を経て、2022年に初の賞金シードを獲得してから4年目での初タイトル。今年12月に節目の30歳を迎える前に、「20代で優勝したいと思っていた」という念願を果たした。

ともにイーグルポイントGC(茨城県)と契約する片山晋呉とは、シードプレーヤーになった4年前から冬季の合同練習が慣例となっている。その片山から電話がかかってきたのは昨日の夕方。『冬にやっている練習は、緊張した場面でも出来るようなことをしっかり教えているつもり。しっかり出し切ってこい』。大先輩の鼓舞により「緊張していたのが一気になくなった」と、心身ともに戦闘準備を整えられた。「バタバタしてまだ報告できていないけど、すぐにしようと思います」。ようやく果たした恩返しを、さらなる飛躍への第一歩としたい。(堺市南区/塚田達也)

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