スタート前から明るい笑顔を振りまいていた丸山茂樹

今年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の注目といえば、やはり真っ先に思い浮かぶのが石川遼と池田勇太の賞金王争いだ。迎えた初日、その2人がまさかの最下位発進。対して上位は大混戦の様相を呈し、非常にエキサイティングな展開となっている。

中でも目を引くのが、1打差の5位タイと好スタートを切った丸山茂樹だ。ただでさえドライバーの飛距離でハンデを追う丸山にとって、厳しい寒さと雨という悪条件が重なったものの、4番以降は3バーディ、ノーボギー。賞金王争いの喧騒をよそに、グングンとスコアを伸ばして上位に駆け上がった。

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前日のブログに「天気も雨模様で気温も下がるみたいなので、辛抱と忍耐の1日になるでしょう」と、自らに言い聞かせるかのように記していた丸山。「その通りできたよ。いい根性を見せられたと思います」と、8年ぶりの出場となる今大会で大きな存在感を見せている。

「こんな普段使わない番手でやるのは、そう経験できないよね。PGAツアーを経験したから今日に生きたと思います。みんな番手で苦労していたでしょう」。過酷な条件でこそ、過酷なツアーで得た経験が生きてくる。10年ぶりとなる国内ツアー制覇を最終戦で飾ることができれば、賞金王決定とともにビッグニュースとして報じられることだろう。（編集部：塚田達也）