初めての最終戦に臨む中島啓太。インコースを念入りにチェック

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前（30日）◇東京よみうりカントリークラブ（東京）◇7023yd（パー70）

1963年の第1回大会から今年で58回目。今大会にアマチュアが出場するのは中島啓太で3人目となる。前週大会は胃腸炎の影響で14位で終え、落ちた体重はまだ1kgほどしか戻せていない。「これ以上落とさないように、という気持ち」とトレーニングも体調と向き合いながらの調整だ。

＜＜　下に続く　＞＞

開幕2日前の火曜日は18ホールを回ってコースをチェックした。メジャーで最終戦とあって、きれいに仕上げられたグリーンは「難しい」と感想を漏らす。「(全体的に)傾斜が強くて難しいパットが残るホールがかなり多かったので、上り(ライン)につけられたら」とコース攻略のポイントを挙げた。

この一年を振り返れば日本ツアー史上5人目のアマチュア優勝を遂げ、大本命でもあった「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」を制覇した。「目標を達成できたのでいい年になりましたし、この大会が今年最後の試合なので最後まで出し切って100％のプレーができたら」と意気込んだ。

いずれも今大会と同じパー70のセッティングで、2007年にアマチュアとして初めて出場した石川は通算7オーバー、2011年大会に2人目のアマとして出た松山が通算4オーバーだった。「この試合にアマチュアとして出場できるということがうれしいですし、最後まで自分のゴルフができたらいい」と自身のプレーに集中する。シーズンを通して好成績を収めた強豪選手らを向こうに回し、優勝者の一人として集大成とする。(東京都稲城市／石井操)