ミズノは12月1日、川口市浮間ゴルフ場で来春発売のボール試打会「激スピン試打会」を開催した。発表前の商品を、ネットで集めた一般ゴルファー38名に試打してもらうイベントで、リリース前という意味では同社初。業界内でも希な例となった。

未発表ということで、ボールの詳細はノーコメント。同社としては、初のウレタンカバーを採用したボールで、スピン性能を劇的に向上させているという。その性能を体感してもらうのがイベントの目的となった。

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集まった一般ゴルファーは、ハンデ20以下の中級者以上。4回にグループに別れ、それぞれ140ヤード、100ヤードのニアピン大会、30ヤードのアプローチと3ホールを体験した。

イベントに駆けつけた同社契約の藤井かすみプロは、試打インプレッションで太鼓判を押した。
「今までのミズノ製のボールは、打感が硬いという印象がありました。でも、今回のボールは柔らかく球離れが遅くひっつき感がありますね。弾道も低い打ち出しから、重い打球になりスピンが入ります。ツアーで一番勝利しているボールと比べても遜色がないかも！」――。

同社はこのボールを開発する以前に、MPユーザーを対象にアンケートを実施。MPユーザーの中でも、ボールの使用率は『タイトリストProV1』が1位、『スリクソンZ－STAR』が2位で、同社製ボールが3位だった。アイアンは『MP』でもボールは他社製が強いということも、ウレタンボールへの参入を決断した大きな要因と推測される。

今後、『MPアイアン』との連動性を考慮したマーケティングも視野に入れて、ボールのシェアアップを狙う構えだ。

• ボール試打会「激スピン試打会」の模様を動画で公開（ゴルフ用品界）